日仏文化協会 公式ブログ

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「フレンチトースト」はフランス生まれ?

      2014/08/18

このデザートをほおばると
噛めば噛むほどほんのりした甘さが、小麦のやわらかさと相まって
卵とミルクが鼻腔から香りたち
程良い焦げ目が香ばしさをプラスしてくれる・・・
 
お母さんお手製の素朴テイストに加え、最近は行列のできる専門店が登場したり、某老舗ホテルが一日限定三食しか作らない超レアメニューを考案して話題になったり、プ●チンプリンを活用した簡単絶品レシピが考案されたり・・・と、なにかと私たち日本人のライフスタイルにとてもなじんでいる、あのデザート。

こんにちは!日仏文化協会の森です。
そう、今日話題にしたいのは、「フレンチトースト」のことです!
 
french_toast
 
このフレンチトースト、「フレンチ」というからにはフランスと何か関係があるのかどうかが気になり、少々調べてみました。すると実は、フランスと「フレンチトースト」という名称はまったく関係がないようです。
 
諸説あるなかで有力なのが
 
☆18世紀のアメリカに実在した「ジョーゼフ・フレンチ」さんという酒屋の店主が命名したことに由来するという説

☆もともとアメリカで「ジャーマントースト」と呼ばれていた同メニューだが、第一次世界大戦でアメリカとドイツが敵対したために「ジャーマン」を「フレンチ」に変えたという説
 
などが有力なようです。
 
当のフランスでは「pain perdu」や「pain doré」と呼ばれ、「pain perdu=失われたパン」が卵などの力を借りてよみがえると言われるこのお料理。日本では素朴に食パンを使う人も多いけれど、バゲットやブリオッシュを使うのがフランス流フレンチトースト。
 
フランス人シェフの手にかかれば、ミントやバルサミコ酢を使ったさわやかレシピになったり、黒オリーブが加えられたお料理レシピになったり、オレンジピールとバターを混ぜてさらに香り高い一品になったりするそうです。まさに華麗な「よみがえり」の実現ですね。
 
フランスで美味しいフレンチトーストに出会われた方がいらっしゃったら、ぜひ日仏文化協会までご一報を!
 
 
 
 
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