愛の重さに耐えられなかった
2014/08/18
Bonjour!
日仏文化協会の増田です。
セーヌ川にかかる橋の欄干崩壊事件のニュース、驚きましたよね!
お聞きおよびの方にも、そうでない方にも、ちょっとこの事件の顛末を改めてご披露させていただきます。
現在セーヌ川には34の橋が架けられていて、それぞれデザインや大きさが違っています。
その中のひとつ、ポンデザール(フランス語でPont des arts「芸術の橋」の意)は歩行者専用の橋となっているため、
橋の上でピクニックをしたり、観光客が訪れたりといつも大賑わい!
このポンデザールは、恋人たちの聖地にもなっていて、橋の欄干に恋する二人の名前が刻まれた南京錠をかけ、
その鍵をセーヌ川に投げます!すると二人の愛が永遠のものとなる…と言われているフランスらしいロマンチックな橋なのです。
一時は南京錠の数があまりにも増えすぎ、なんと93トン!にまでなったとか。
景観や環境といった面の理由で撤去されたこともありますが、その後も変わらず愛を誓う人々が絶えないようです。
しかし、先日ついに欄干が2.4メートルにわたって崩壊!!
幸い事故が起きたのは深夜だったため、けが人はいなかったそうですが、原因はやはり南京錠の重さとのこと。
全面撤去の署名運動なども起こっており、今後の動きが気になるところですが、
パリのシンボルのひとつであるポンデザールが閉鎖されてしまうような事態は避けたいですよね。
ポンデザールのお隣の橋、ポンヌフを舞台にした映画「ポンヌフの恋人」は、完成まで3年という時間を費やしたそうです。
監督自身の実生活の恋人でもあった主演女優との破局や、撮影中の度重なる事故、膨大な予算の問題もあり「呪われた映画」とまでいわれた作品。
それでもなお「愛」というテーマを表現するために情熱を傾けるフランス人にとって「愛」とは、お金よりも、命よりも大切なもの。
皆がこぞって南京錠を橋にかける気持ちもこれで少し納得?
さぁ、みなさんはどんな方法で永遠の愛を誓いますか??
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