野田怜弥様 ヴィシー留学

私は夏休みの4週間で語学留学をしました。滞在先はParisからSNCFという列車を使って約2時間南に下った、フランス中央部に位置するVichyという街です。自転車で端から端まで1時間ほどの小さな街ですが、湧水が有名で水の都と呼ばれています。湧水自体に塩分や炭酸ガスが含まれていて美容や健康にいいそうです。

飲料水として提供している場所があり、湧水を利用したエステやラムネも名物です。


また大きな川に沿って公園があったり、コンサートが頻繁に開かれたりと、のどかな街であるため住民の多くが高齢だそうです。

そのためかホストファミリーが多く、街全体が留学生に慣れているように感じました。拙い仏語でも最後まで待って理解しようとし、ゆっくり話してくれます。


通ったのはCAVILAMという街の中心地近くにある学校です。授業は9時から2時間の昼休憩を挟んで15時半までです。初日に行われるテストによって、レベルと学びたいスキルごとにクラスが分けられます。スマホ・仏語以外の言語が禁止で、文法・単語ともに猛スピードで学ぶスパルタにも食らいつく、活気ある学生たちと学生想いの先生のとてもいいクラスでした。


放課後には毎日アクティビティが開催されます。街を知るためのツアーやスポーツ、オペラ鑑賞などが街の各地で行われます。これらのアクティビティを通してクラスを越えた友達が沢山できます。

私は一人暮らしのおばあちゃんのお宅にホームステイしました。友人たちとお出かけしたり、ダンスクラブに所属していたり、とても活動的な女性で、博物館やコンサートには何度か一緒に行きました。家はアートや音楽に溢れていて、どの部屋も素敵でした。

料理が大好きなため、とにかくご飯が美味しかったです。フランスらしくコースのように前菜・メイン・デザートの順で出てきます。毎日の一番の楽しみは夜ご飯だったくらいです。


私はその国の文化を反映する言語を学ぶのが好きです。仏語をフランスで学んだことで、聞く・話す場面が多いだけでなく、単語の由来や使う場面を同時に学ぶことができました。ある程度の文法と語彙は身についたため、この知識を生かしフランスでできた友達と電話したりしながら、日本でも仏語勉強を続けていきます。そして当初の目標、東アフリカに住む仏語話者の友達と、また今回お世話になったホストマザーと会話を楽しみたいです。