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フランス留学

フランス長期留学

パリ留学(滞在中)
(2020年11月06日付)

石山 なるみ様

東京外国語大学言語文化学部言語文化学科在籍
2020年1月31日~リヨンカトリック大学ILCF校にご留学
3月中旬に新型コロナウィルスの影響で一時帰国するも、状況が落ち着いた9月からはパリに再渡仏。現在はパリカトリック学院ILCF校にご留学、女子寮滞在。

写真右中央が石山様 パリのクラスメートと一緒に

写真右中央が石山様 パリのクラスメートと一緒に

コロナ禍のもと、2020年9月初旬からパリにご留学されていますが、フランス入国にあたって特別な措置があったか教えてください。

日本出国時、空港にはほとんど人はおらず、機内も帰国するフランス人の方が多数でした。フランスの空港では特別な措置など心配していたことは何もなく、あっさり入国できました。空港はやはり人は少なかったです。2週間の自己隔離もありませんでした。

パリの様子

受講中のパリ・カトリック学院での授業の様子を教えてください。

語学レベルがB1のクラスに在籍しています。クラスの人数は約12人で、クラスメイトの国籍はアジア系が多いですが、メキシコ・アメリカ・イギリスの方もいます。先生は少し厳しいですが、分かりやすく教えてくださり、満足しています。

授業は現在オンラインのみですか?通学もありますか?

月・水・金は通学で、火・木のみオンラインです。(※ロックダウン期間中はオンライン授業となります。)

オンライン授業の様子を教えてください。

授業内容は対面とほぼ変わらず、読解やリスニングはもちろん、プレゼンテーションもオンラインの授業で行う時もあります。

通学時の学校やクラスでの様子について教えてください。

発表やグループでのワークも多く、クラスメイトと仲良くなれました。図書館や学食はまだ使ったことはないですが利用は可能です。

学校ではどのような感染防止対策がとられていますか?

クラスで座るときに間隔をあけたり、換気などはこまめに行っています。もちろんマスク着用も義務付けられており、学校内入り口には消毒液が設置されています。

コロナ禍での受講にあたって、ご不便に感じるところはありますか?

これといって不便はありません。通常通り授業ができていると思っています。

寮での写真

中央が石山様

ご滞在の寮について教えてください。

寮生の人数は約100名で、国籍はヨーロッパ系の方が多く、アジア系の学生はあまりいないです。

コロナ禍での寮生活ですが、寮の雰囲気はいかがですか。

アットホームな雰囲気で、キッチンで立ち話をしたり、映画を一緒に見たりすることもあります。

寮の立地はいかがですか。

通学、外出には絶好の場所です。パリ・カトリック学院までは徒歩15分くらいで、リュクサンブール公園を突っ切って通学しています。最寄り駅もほぼ目の前にあるので便利です。スーパーも近くにありますが、品揃えが少し悪いので散歩がてら遠くのスーパーまで歩くこともあります。

石山様は学校外での活動としてご案内させて頂いたエコール・デュ・ルーヴルでの聴講を受講されましたが、授業について教えて頂けますか?

ボッティチェリについての授業と美術史の授業を受講しています。前者はルーヴル美術館にある講堂で受講し、後者はオンラインです。市民講座なので年配の方が多い印象です。専門用語が多いので、授業を全部理解するのは厳しいですが、美術が好きな方にとっては興味深い内容だと思います。ルーヴル美術館にある美術品を解説することもあるので、美術館に行ったときに分かりやすいと思います。

2020年1月末からのご留学で新型コロナウイルス流行前のフランスをご存知ですが、実際に以前の留学との違いはありますか。

思っていたより普通に過ごせており、日本にいるときよりも行動範囲が広がりました。現在もcouvre-feu(夜間外出禁止令)などはありますが、日中は普段通り過ごせるので特別不便に感じることはないです。フランス国外への旅行はしたかったなとは思いますが、それくらいですね。

サポートがあってよかったと思ったことを教えてください。

緊急帰国時の寮の手続きや、リヨンからパリに荷物を郵送していただいたのはとても助かりました。9月に再度渡仏した際は語学学校はもちろん、ルーヴル美術館の授業(エコール・デュ・ルーヴルでの聴講)を探してくださったのはとてもありがたかったです。おかげで興味のあった美術についてより深く学ぶことができています。

緊急帰国後に改めてパリへの渡仏を決められましたが、再渡仏を決められた理由を教えてください。ご家族様は心配されませんでしたか。

一度フランスに行ったからこそ、もっとフランス語が出来るようになりたい気持ちは増していましたし、現地で歴史や美術を学ぶのは大学入学時からの目標だったので、これをやらずに大学生活は終われないと思い決断しました。家族は心配はしていましたが、そんなに行きたいなら行ってきなさいと言ってくれました。

コロナ禍のルーブル美術館

コロナ禍の中で留学する意味について思うところはありますか。躊躇されている方に向けてコメントを頂けますか。

感染者も多いですし、夜間外出禁止などもありますが、思っているよりも普通の生活は送れますし、留学するにあたって諦めきれないなら、私のように思い切って留学するのもありだと思います。私は思い切ってパリに来て本当に良かったと思っていますし、安全面で躊躇されているならその面では心配しなくて大丈夫だと思います。

フランスで新型コロナウイルスへの対応や反応等、日本との違いを感じることはありますか。

あんまり新型ウイルスを怖がっている人は少ない印象です。皆外も歩き回っていますし、混雑している場所もあります。日本よりも感染者は多いですが、日本より気にしていない人が多いですね。

12月末のご帰国後の今後の展望について教えてください。

就活するか、大学院に進学するか迷っている最中です。

インタビューのご協力ありがとうございました。2020年10月30日からのロックダウンの再開など状況は刻々と変化していますが、「フランスで学びたい」という石山様の強い想いを日仏文化協会では真摯に受け止め、今後もご滞在のサポートを無事のご帰国まで行ってまいります。