Information

【冬のフランス語読書】フランス語の魅力を再発見できる一冊!フランス語は「étrange(奇妙)」なものではなく「extraordinaire(エクストラオルディネール、すばらしい)」もの。

立教大学異文化コミュニケーション学部教授の石川文也先生が贈る『フランス語の魅力』が詰まった本がフランスのL'harmattan社から刊行されました!
フランス語特有の考え方や言い回しに苦戦している方にお届けしたいこの本。 石川先生ご自身がフランス語学習の中で気づいた、フランス語の言語としての「extraordinaire(エクストラオルディネール)」な特徴(つまり、魅力!)をおしゃれかつユニークな視点で伝えてくれます。
いまフランス語を学んでいるみなさまも、この本をご覧になれば「そうそう!」と納得され、フランス語の魅力を再発見できることでしょう。 冬の読書にピッタリな一冊です。

石川先生からの紹介文

外国語としてフランス語を学んでいる人にとって、次のような事柄は「extraordinaire(エクストラオルディネール)」に感じられることが多いようです。「héro」の最初の文字の「h」には音がありませんが、フランス語では、これを「h アスピレ」(息を吸い込んだ「h」)、つまり吸い込んだときに出る「h」の音と呼びます。言語学では、「extraordinaire(エクストラオルディネール)」ということばには「ordinaire(普通)」という反意語があります。この単語を使った「croissant ordinaire(普通のクロワッサン)」はパンの一種を指しますが、この「普通のクロワッサンで」はない、例えば、バター・クロワッサンやアーモンド・クロワッサンのことは、「croissant extraordinaire(エクストラオルディネールな、つまり普通でないクロワッサン)」とは呼びません。同様に、「ENS(École normale supérieure、エコール・ノルマル・スペリユール:高等師範学校)」は実際にありますが、反意語を使ったことばである「EAI」(「École anormale inferieure」)には存在しません。「Vous avez l’heure ?(いま何時がわかりますか?)」と尋ねて、「Oui, j’ai l’heure.(はい、何時かわかります。)」という答えだけを期待している人はいません。フランス語にはこのような言語的特徴があるということが少しわかれば、フランス語を外国語として学んでいる人たちは、フランス語が「étrange(奇妙)」なものでは決してなく、「extraordinaire(エクストラオルディネール、つまりすばらしい)」ものであることに気づくでしょう。
外国語としてフランス語を実際に学んできた私が、フランス語学習の中で気づいた、フランス語の言語としての「extraordinaire(エクストラオルディネール)」な特徴―つまり、魅力!―をまとめました。いまフランス語を学んでいるみなさんも、この本をご覧になれば、「そう。そう」と納得され、フランス語の魅力を再発見できるでしょう。

購入・詳細はこちらから
ニュース一覧ページに戻る