三木かれん様 ニース留学

研修地について

ニースのビーチ

私は現在大学3年生で夏休みを有意義に使いたいと思い、9月の3週間、南フランスのニースに留学しました。幼少期に家族と一緒にパリに一度行ったことがあるので、今回は1人で行くということもあり、今まで行ったことがなく、夏を思う存分満喫できる安全な場所がいいなと思い、ニースを選びました。
3週間の間、1日を除いてすべて晴れで湿気がない28℃という最高のお天気でした。昼過ぎからビーチで本を読んだり、友達とおしゃべりしたり、とても時間がゆっくり流れました。海以外にもシャガール美術館、モナコで開催されていたダリの美術展など芸術に触れる機会もたくさんありました。モナコでは1910年海洋学者でもあるモナコ大公アルベール1世が建てた海洋博物館があり、海洋生物を見ることができました。また、モナコが美しい海を守ることや環境問題の解決に力を入れていることがわかり勉強になりました。さらに、ニースは南仏の主な街の中心に位置しているため、西に行けばアンティーブやカンヌ、東に行けばヴィルフランシュやエズ村、モナコに簡単に行くことができました。
ニースはパリに比べると治安が良いとガイドブックに載っていましたが、私が思っていた以上に安全でした。例えば、夜遅くなったときも犬の散歩をする人が何人もいて、安心して夜道を歩くことができました。とはいえ、外国にいるということを考え、安全に過ごすということに注意を払う必要があると思います。

研修校について

Alpha B 校舎

アクティビティが多いことや、日本人が少ない、少人数授業という点でAlpha B (アルファべ)という語学学校に通いました。ショッピングストリートから一歩中に入ったところで、ブランジェリー、カフェや幼稚園も近くにあり、とても便利で治安が良かったです。アルファベの学生ならこのブランジェリーのパンが2割引きで買えたので、よく学校の庭のベンチでおしゃべりしながらランチをしていました。


はじめの日にテストがあり、大学で週2回の文法メインのフランス語しか勉強してこなかった私はA2に入りました。このクラスでは前置詞などの確認から最後には環境問題についての意見を求められるなど、徐々にステップアップしていきました。毎回単語や練習問題、リーディングが配布され、全員が必ず発言する機会があるように、先生は質問をしてくれたので、会話力がアップしました。A1, A2, B1, B1+, B2, B2+と6つクラスがあり、1クラス8人前後でしたが、学校全体でアジア人は私1人だけで、あとはドイツ人、スイス人などドイツ語話者が7割ほど、残りはオランダやイギリス、スペイン、イタリア、ロシア、スウェーデン、ブラジル、クロアチア、オーストラリア、アメリカなど世界中から来ていました。

モナコ海洋博物館
エズ村へのアクティビティ

私は午前中だけの週20hコースだったので午後からアクティビティに参加してビーチに行ったり、近くの街へ観光に行ったりしました。また、学校がウォータースポーツからセグウェイ体験、ワインテイスティング、旅行などたくさんアクティビティを開いてくれていました。アクティビティ担当のお兄さんが2人いて、ニースの街案内やエズ村に一緒に行ってくれました。このおかげで同じクラスの人だけでなく、他のクラスの人達とも友達になり、日本に帰ってきた今でも連絡を取り合っています。

誕生日をマダムと留学生に祝っていただきました

滞在について

私はマティス美術館の近くの家にホームステイしました。学校までバスで15分と少し遠かったのですが、とても閑静な住宅街でおうちもとてもきれいでした。学校の近くにステイしていた友達を羨ましく思いましたが、車やトラムの音がうるさいと話していたので、このおうちでよかったと思いました。ホームステイの最寄りを走っているバスは平日と土曜の7時から20時までは10分間隔で来るが、21時以降は45分に1本、日曜日は6時から15時まで30分に1本、16時以降は1本も走っていなかったため、よく歩いて家まで帰っていました。坂道だったので45分かけて上っていたのも今では良い思い出です。

Alpha B の友達と

ステイ先はマダム1人だけだったので、よく留学生2人くらいを一度に泊めていました。私がいたときも、1週目はドイツ人の学生、2週目はスウェーデン人の社会人の方と一緒でした。夜ごはんはマダムの手作りで、3人でその日のことを話していました。学校や友達とは、どうしてもフランス語でわからないときには英語を使っていましたが、せっかくフランス人と話せる機会なので、家ではジェスチャーも交えながら、頑張ってすべてフランス語で話しました。マダムは私に次から次へと質問をしてくれたので、より一層私のフランス語が鍛えられてよかったです。この留学中に私は誕生日を迎えたので、マダムが手作りのリンゴのタルトを作ってくれて、一緒に祝ってくれたのは今でも忘れられません。

今回の留学で学んだこと・今後の抱負

旧市街で買ったジェラート

語学学校で出会った友達はほとんどヨーロッパから来ているからなのか、彼らの語学力アップに対する熱意は日本ではとても感じられないほどのもので、私のモチベーションにも繋がりました。日本にいると英語ましてやフランス語を話す機会がめったにないので日本語だけ話せたら十分生活できますが、留学して、実際話せるとどれほど楽しいか実感できました。友達はみな異なる国から来ていたので、フランス語で話そうと決めて会話が続いたときや、注文、道を尋ねたときに理解してくれたときの感動を覚えておきたいです。
これからもせっかく現地に行って学んできたことを忘れないように、ニースでできた友達とフランス語を使って連絡しあい、DELFやフランス語検定を受けることを私の次の目標にしたいと思います。