遠山綾乃様 ランブイエ留学

ランブイエ国際学院は現在は閉校されています。

私は今回、日仏文化協会の奨学生としてパリ郊外にあるランブイエ国際学院に4週間短期留学をしました。
パリのモンパルナス駅からランブイエまでは特急で30分、鈍行で1時間ほどかかります。鈍行では治安が悪いところも通るようで、特に私には何もなかったですが、早く着く上にきれいな車両は特急のほうにしか来ないようなので間に合うならば特急に乗ることをおすすめします。

ランブイエは高級住宅街らしく、パリよりずっと清潔で治安も良好です。小さな町ですが、ランブイエ国際学院では午後にも授業があるので退屈はしませんでした。また土曜の午前中には中心部でマルシェをやっており、共同の台所でご飯をよく作る子の中にはここで安く野菜やフルーツを買っている人もいました。その他にもかばんや洋服、ケバブ、ハムなどたくさんあり、見ていて楽しかったです。ハムやサラミを買いたかったのですが、試せなかったのが残念です。

学校では基本的には1時間目で文法事項を勉強→その後実践、2人組でスクリプトを作ったり発表の準備をしたりという流れでした。先生方は書いた文章を家で見て訂正してくれ、面倒見が良かったです。バカンスの関係で3人に見ていただいたのですが、「もしやりたければ個人的に書いた文章を直してあげるよ」と初めに言ってくれる先生もいましたが、2人は自分から言い出せばやってくれるという先生だったので、「言わないからやってくれないのかな?」と思わずにとりあえず聞いてみることが大切だと思います。これは他のことにも通じるのですが、何かあったら言ってみる、尋ねてみるという姿勢を持った方がいいです。

今回私は学校併設の寮に滞在しました。一人部屋二人部屋問わずほとんどの生徒が寮に滞在していました。一人部屋にしたのですが、ゆったりできてよかったです。友人を作る際に部屋の形式は全く関係ありませんでした。私は日本人の他にはオーストリア、ドイツ、ハンガリーの生徒と仲が良く、皆フランス語が上手だったので授業以外でもフランス語で話す機会が多く勉強になりました。大学の夏休みシーズンということもあり8月は日本人が非常に多かったです。

設備についてはwi-fiがつながらないことがあったり、私がいる建物でお湯が出なくなった日もありました。私が帰った次の週には「wi-fi業者が夏休みだから週明けまで直せない」ということもあったようです。設備の面では日本のように非常に快適とはいえないですが、wi-fiが動かなくても別に生活に困るわけではありませんし、日本人にありがちな「何でも揃っていて当然」という考えを捨てれば問題はありません。

他の国から学びに来た友人と夜遅くまで映画を見たりおしゃべりをしたりという思い出は、寮が学校に併設されているランブイエ国際学院だからこそできたことだと思います。そして今回迷いなく授業中に話す各国の生徒に影響されたのは確かです。今回が私にとって初めてのフランスだったのですが、安全に過ごせてよかったです。日本でも精進してもっと語学力を高めていきたいと思っています。