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第8期奨学生の留学体験レポート

 

林田様の留学レポート

 

フランスの中部あたりに位置するVichyで、ホームステイしながら語学学校に通うこと1ヶ月。その後パリに移動し、一人暮らしを開始してから早いものでもう半年が経ちました。その間、語学学校に8月後半まで通い、9月後半からはプレパが始まりました。現在は課題や授業が忙しいながらも、充実した日々を過ごしています。パリに来てからたくさんのことがあり、学校が始まれば毎日が新しいことだらけで、既にもうホームステイしていた頃の記憶は曖昧になってきてしまいました。それでも一番思うことは、このVichyに滞在期間中、語学学校では友達がたくさんできたことです。


そのつながりはパリに移動した後でも続いており、ことあるごとに話したり会ったりできる、異国の地では本当に頼もしい仲間です。
VichyではCavilamという語学学校に通っていました。授業は午前と午後に別れ、水曜日の午後は授業無しといった構成で、アクティビティーも豊富な学校でした。レベル別のクラスも豊富でしたが、構成国籍はどのクラスもあまり変わらなかったと思います。日本人と韓国人、そしてアラブ人の多い学校でした。


ホームステイをさせて頂いたのは、お父さん、お母さん、そして独立した3人の息子さん、プードル1匹という家族でした。息子さんの一人は、私の通う語学学校でも働いており、住んでいる場所も近いということで、よく一緒に話しをしたりごはんを食べたりしました。最初の1週間だけ、スペイン人の留学生もステイしていました。

同じ階に部屋があった彼女とは、夜にフランス語でよく話しをしたり、散歩したりしました。すごく社交的な家族だったので、週に1回は家族の友人を招いて夕食を一緒にしたりしましたが、そのときは夜遅くまで続くので、早めに切り上げて部屋に戻ったりもしました。1番強烈な思い出は、夕食にカエルを出してもらったことです。お皿の上にシンクロの水面に出た脚のような姿がもりだくさん。これも今思えば素敵な体験ですが、1つでギブアップしてしまいした。

 

ホームステイは、フランス人の生活になじんだり、文化を知ったりできるので、語学習得のよい手助けになったのではないかと思います。

 

パリに移動してからは、ILFという凱旋門の近くにある語学学校に4ヶ月ほど通いました。この学校はCavilamに比べて進度が速く、またフランス語でわからない場合はすぐに英語で説明があることが多かったです。ただ残念なことに小規模な学校なので、図書館などの設備やアクティビティーはほとんど充実していませんでした。また夏休み期間に入ってくると、1・2週間ごとに先生が代わり、授業の進め方も変化するなど、かなり流動的でした。この学校に通う人の国籍、年代はかなり多岐にわたり、授業中も放課後も色々な話しができたのはおもしろかったです。週末に誰かの家にみんなで集まって、ゴハンを作って、サルサをならってなど、たくさんパーティもしました。


フランス語は、半年やそこらで完璧に使いこなせるようになる言語ではありません。私は文法を勉強することが嫌いなので、いつもこの点でつまずきます。はじめのうちは一人称単数から三人称複数まで全て丸暗記しなくては、と思って焦っていましたが、生活する上でまず必要なのは一人称のみ。そこで、とりあえず活用は全て一人称のみを覚えることにし、語彙を増やすことに務めました。といっても、教科書を読んだり、問題を解いたりということは嫌いなので、もっぱらフランス語に訳されたマンガを読んだり、ジブリのアニメを何回もフランス語でリフレインさせたり、ずっとフレンチミュージックを聴いたりということをしていました。私が必要とするのはライティングよりもリスニングだったので、これは大分役に立っていると思います。

 

本来の目的である専門学校が始まって、約1ヶ月が経ちました。今年のプレパには他に日本人はいませんが、韓国やモロッコ、ベトナム、ロシアからの留学生がいます。説明などは全てフランス語なので、口頭説明で全てを理解するのはムリですが、事前に授業内容をプリントしてくださる先生も多く、また質問をすればわかりやすく説明してくださるので、語学の面ではそんなに苦労をしていないと思います。課題も多いですが、長期休暇も意外と多いので、きちんとバランスをとって頑張っていければと思います。フランス人の生徒もとてもフレンドリーで、互いの作品を評価し合ったり、わからないところは助けを求めると気さくに教えてくれたり、たまにはふざけ合ったりと、長いはずの授業も、毎日も、あっという間にすぎていきます。間違ったフランス語でも、黙っているより、話したモノ勝ち。通じなくてもとりあえず伝えようとする努力、そして笑顔が大切だと実感する毎日です。この調子で冬を越せればと思っています。