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第7期奨学生の留学体験レポート

 

鈴木様へのインタビュー

 

今回初めて専門留学で奨学生に選ばれた鈴木勇輝様にインタビューさせていただきました。

 

鈴木勇輝様略歴

島根県出身。大阪の芸術系の大学でファッションデザインを学ぶ。在学中よりNDK(日本デザイン文化協会)コレクション大賞(2005年)、学内コレクション大賞(2007年)など、数々の賞を受賞。24歳。
 

Q:“ファッションに興味を持ったのはいつごろですか?何かきっかけはありますか?”
A:本当に好きだと気付いたのは大学に入ってからですが、物心がついたころから興味がありました。母も服が好きなのでその影響は大きいと思います。

 

Q:大学でファッションデザインを学んでいらっしゃいますが、具体的にどのようなことを学びましたか?
A:服をデザインに起こし、制作し、販売するという一通りの過程を学びました。デザイナー志望なので、デザイン→制作の過程に特に力を入れていました。

 

Q:あこがれているデザイナー、影響を受けたデザイナーは?
A:憧れは、カール・ラガーフェルド、ジュリアン・マクドナルド、トム・フォードで、影響を受けたのはアルマーニ、ドナテッラ・ヴェルサーチです。

 

Q:“留学”を意識し始めたのはいつごろですか?また、なぜフランスを選ぶことになったのでしょうか?
A:留学を意識したのは、ファッションを学び始めてからです。フランスを選んだのは、やはり世界のファッションの中心地の一つであるからです。そして私が求めるもの、私のデザインするものがフランスのスタイルに近いと感じたからです。

 

Q:留学を決めて、何か準備を始めたことはありますか?
留学資金の準備をまず考えました。今は主にアルバイト中心の生活をしています。昼と夜の仕事を掛け持ちして資金を蓄えています。

 

Q:専門学校に入学するにあたり、フランス語は必須ですが、今までに触れる機会はありましたか?その他の言語で得意なものはありますか?
A:短い期間ですが、某外国語学校でフランス語を学びました。ただまったく十分でないので、専門学校に入学する前に4ヶ月間ヴィシーのCAVILAM校でフランス語を集中的に学びます。ほかの言語では多少英語が話せます。

 

Q:鈴木さんは、当協会にご連絡いただいた時から、アカデミー・アンテルナショナル・ドゥ・クープ・ドゥ・パリ(以下AICP)校に絞ってプランを立てていらっしゃいましたが、デザイン学校ではなく、パタンナー養成校を選んだのには理由がありますか?
A:デザイナーを目指す上で、パターンをしっかりと把握していなければいけないと感じているからです。パタンナーの学校卒業後はデザイン学校に行くことも視野に入れています。

 

Q:鈴木さんはご自身でパリに行かれてAICP校へ既に見学を済ませていらっしゃいますが、学校の第一印象は?
A:大学のキャンパスの様なイメージで行ったので、普通の建物の中に教室があったので驚きました。しかし、在校生の作品を見てレベルの高さを感じたので、不安はなくなりました。入学後はパターンの重要性、そして平面だけで作図する技術を学びたいです。

 

Q:ご自身で学校の見学も済ませたうえで、日仏文化協会の“専門留学プログラム”に参加された理由は何でしょう?ご自身で留学を準備しようとしたとき、一番ネックになったのは、どの部分でしょう?
A:やはり言葉の問題です。英語であればなんとかなるかもしれませんが、すべてフランス語で手続きしなければならず、長時間の仕事をしながらの留学準備はかなり難しいと感じました。その他の事でもこのプログラムは日本語でサポートしてくれるので大変助かっています。

 

Q:奨学生に応募した理由は?
A:もちろん、金銭的な理由もありますが、私の体験談などを読んでいただくことによって、これからフランスでモード留学をしたいと考えている方の参考になればなと思いました。

 

Q:AICP校卒業後の予定は?
A:サンディカ校(注:Ecole de la chambre syndicale de la couture parisienneの事)でのデザインを短期(注:最低3年間の専門分野での学歴があれば入学できる1年の専科がある)で学べればと思います。
 
Q:留学後の予定(希望)は?
A:出来ることであれば、フランスのメゾンにて研修をしていきたいなと思います。

 

Q:将来就きたい職種はずばり、何でしょう?さらにどのようにキャリアアップをしたいとお考えですか?
A:勿論デザイナーです。いつかは独立してブランドを立ち上げ、パリコレデビューしたいです。

 

Q:ファッションデザインを学ぶ学生として、フランスそしてパリはどのように映りますか?実際に短期で行かれて、何か感じるものはありましたか?
A:すべての物が目新しく見え、すべてのものが芸術的で美しさを感じました。今は物価という問題もありますが、学生として学ぶには最高の場所だと思います。

 

ありがとうございました!