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第5期奨学生の留学体験レポート

 

中西様のディジョンレポート1

 

DIJONでの学校生活

授業が始まり一週間が過ぎました。
クラスでもフランス語や英語を混ぜながらクラスメイトとコミュニケーションをとっています。

先週のクラス分けのテストの結果により、今週から新しいクラスでの授業がスタートしました。クラス分けのテストはオーラルとエクリの試験を受けますが受講しはじめの2週間以内であれば自己申告でクラスを移ることが出来ます。レベルやクラスの雰囲気でクラスを変更する学生もいます。自分にあうクラスか見極め、早めに申告する学生が多いようです。

私のいるクラスには欧州系とアジア系の学生が大体半分くらいです。アメリカやブルガリア、韓国や台湾など国や年齢も様々です。ちなみに私のいるクラスの最高年齢は53歳です。旦那さまのご都合でフランスにこられ勉強し直しているそうです。

 

私が通うブルゴーニュ大学付属の語学学校(以下CIEF)ではフランス語以外にもクラスのレベルに応じ必修の時間は異なりますが文明史や選択科目の授業もありまた、地域の特色を活かしたワインの講義なども受講をできます。どのクラスの学生にも広く開講しているので空き時間を利用し各々興味のある授業を受けています。

国立大学では先生によってクラスに差がでると噂で聞いていましたがCIEFにはとてもよい大学だと思います。しかし、あくまでも授業では文法が中心なので会話は積極的にアトリエを受講したり、課外授業に参加したりすることで補わなければいけないと思っています。

 

DIJONでの生活

日仏ではディジョンで留学する場合、女子寮か留学生寮を選択できますが、私はフランス人に接する機会が多いと思いFoyerの女子寮を選びました。寮から大学まではバスで10分程です。

街の中心に近く、住みやすい環境で、寮長のマダムをはじめ寮の人たちとても気さくで、いつも明るく話しかけてくださいます。女子寮は自炊のためいつも共同のダイニングを使用していますが設備はよく、パソコン室にて自分のPCをネットに繋げることが可能ですがADSL回線のため、Macでは接続出来ないようなので要注意です。私はMacなので今は専ら大学などWifiI(無線LAN)のあるカフェなどでネットサーブしています。寮で出来ないのは不便ですが無線LANがある場所は以外に多く、困りません。ディジョンは古い建物が多く、住むところによっては水まわりのなどの環境が大変、悪いところもあります。実際、私の友人はシャワーが水しか出ず管理者ともめています。日本のように電話一本ですぐ修理…とはいかないのもフランスらしいです。

 

とはいえ、ディジョンの街の人たちは比較的、親切なのではないかと思います。私が一番驚いたのは、バス運転手です。見た目はとてもワイルドな方が多く真っ黒のサングラスをかけています。運転もとても荒く、とても声をかけ辛いのですが、降車時に挨拶をするとみなさん満面の笑みを返してくれます。温かい街ですしエチケットとして必ず店員に挨拶することが大切だと思っています。
  

また、日仏の駐在員のMimiさんもとても親切な方です。
日仏を通じてフランスに来た学生たちを招き自宅でティーパーティーを開いて情報交換の場をつくって下さったり、よくお世話をしたりしてくださるホストマザーの様です。はじめの頃にMimiさんと一緒に学生の銀行口座の開設もつきあいましたがとても頼りなる方です。ディジョンでの初めての買い物にも付きあっていただきました。また、フランス語の先生だったこともあり彼女のフランス語はとても聞き取りやすく、わかり易いので日本語は通じませんが問題はありませんでした。

 

また、先日はパリに日帰り観光に行って来ました。SNCFで土曜日限定の格安チケットが発売されていて、パリ・リヨン駅まで往復15ユーロで行くことができました。フランスの列車は年齢や時間帯によって大きく料金が異なってくるようです。学割や条件付きのチケットを上手に使うと格安で乗れます。今回、私はパリの観光が目的で時間の制限がなかったのでこの電車にしました。鈍行の為TGV(高速鉄道)に比べ倍の片道三時間かかりますが、利用する人は大変多く、早朝にもかかわらず席はほぼ満席でした。恐らく、一番安いチケットですが往路は朝6時ディジョン発、復路は夜7時パリ・リヨン発というのが決まっています。


フランスは今、ラグビー一色です。ディジョンもそうですがやはりパリはレベルがちがいます。
エッフェル塔はラグビーボールのバルーンが吊るされてあり街中のショーウィンドーにはラグビーのモチーフにした装飾がされています。私が行った日は準決勝フランス対イングランド戦がパリ郊外の会場で行なわれるということもあり、昼間からシャンゼリゼ通りの店やカフェに両チームのサポーターが大勢いました。イギリスからの観光客が多い日でした。シャンゼリゼ通りのテラス席にイングランドのユニフォームを来たイギリス人サポーターがアフタヌーンティーをしている姿は見ものでした。道行くサポーター達がお互いの国健闘を讃えあってすれちがって行く姿をみるのはとても、紳士的で楽しかったです。ラグビーの試合会場がパリ市内から近いということもあってすこし立ち寄って来ましたが会場はお祭りムードで観戦前から一杯を楽しむサポーターで賑わっていました。
ディジョンにいるだけでは伝わらない雰囲気が伝わってとてもよい経験になりました。