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第2期奨学生の留学体験レポート

 

丹様のリヨン・レポート5

研修校:リヨン・カトリック大学 

期間:2006年春・夏期・秋学期/滞在スタイル:ステュディオ

 

Biennale de la danse 2006 Lyon

 

 

現在リヨンでは、2年に1度のダンスビエンナーレ(9月9日~30日)が開催されています。12回目の今年は「Danse la ville~都市のダンス~」をテーマに、世界29の都市で活躍中のアーティストが選ばれ、オペラ座をはじめとするリヨンの各劇場で熱気あふれるステージが繰り広げられています。モダンバレイ、タンゴ、ヒップホップ、フラメンコ、タップダンスなどジャンルはさまざまで、日本からも東京・京都の2組のダンスカンパニーが招かれています。また9月17日には、恒例のle defile(パレード)が盛大に行われ、テロー広場や、ベルクール広場へと続くレパブリック通りは、何万人もの人々で埋め尽くされ、華やかなパレードに大歓声の渦が巻き起こりました。

 

そして、その衣装や化粧の奇抜さと、振り付けの面白さに目を奪われ、一つの型に嵌らないリヨンの人々の豊かな感性がそこに溢れていました。私も先日、今フランスで人気NO.1といわれるストリートパフォーマー集団「Pockemon Crew」の舞台と、「Farruquito y Familia」のフランメンコの舞台を見に行きました。どちらのアーティストもユーモアとテクニックと迫力に満ちたすばらしいステージでしたが、輪をかけてすばらしかったのは観客席の盛り上がり様です。観客の層も老若男女と幅広く、特にストリートダンスを見るお年よりの姿には少々驚きました。そして大きな拍手と歓声が相乗効果となってますます踊り手は高揚し、最後には観客がアーティストに、アーティストが観客に敬意の拍手を送り続けました。

 

日本ではなかなかお目にかかれないような光景に出会い、アーティストと観客が一体となって作り出すパワーの大きさに圧倒されるばかりでした。今回の舞台やパレードを見ていて、表現の自由とは、アーティストの磨かれた技と豊かな感性から生み出されるのは当然のことながら、それを見て受け取る観客自身の心の豊かさにも大きく支えられているのではないだろうかと素人ながらに感じました。9月のリヨンはまさに芸術の秋。寒い冬が訪れる前にリヨンの秋を満喫したいと思います。

 

「ラテンの大地」(2004年)、「シルクロード」(2000年)、「地中海」(1998年)と、毎回その都市のテーマが決められアートディレクターGuy Darmet氏の手によって構成されています。

 

 

リヨンの公共施設

 

Piscines municipals de Lyon
美食の町リヨンに滞在して少々太り気味の私は、余分な贅肉を落とすために週に2回メトロD線のGORGE DE LOUP駅近くにある市営プールに通っています。こちらは大変設備の整った施設で50mプールと子供用プールがあり、更衣室なども大変広くて清潔です。
写真では何の変哲もないプールですが、実はこのプール、深さが1.8m~4.0mもあり、全く足が届きません。フランス人はまじめに泳ぐ人が多いなぁと思っていたら、なるほど、ここではひたすら前に進むのみなのです。