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第23期奨学生の留学体験レポート

 

酒井理嵯様 アンジェレポート5

 

アンジェ城にある世界最古のタペストリー

アンジェ城にある世界最古のタペストリー

アンジェ城

アンジェ城

学校の図書館の自習スペース

学校の図書館の自習スペース

学園祭の日の中庭

学園祭の日の中庭

インターナショナルデーに訪れた中学校

インターナショナルデーに訪れた中学校

暖かい日が増え、友達と公園でピクニックをしました

暖かい日が増え、友達と公園でピクニックをしました

クラスメイトの紹介 具体的な人数 国籍 年齢 クラスの雰囲気 授業の進め方

人数は15人弱で、先生の目が行き届き十分にコミュニケーション取れるように、1クラスあたりの人数が多くならないよう考慮されています。
私のクラスは日本人と中国人とアメリカ人が同割合で大多数を占めていて、他にはノルウェー人と韓国人の学生がいます。年齢層は若く平均して20代前半、母国では学生をしている人が多く、その空気感はCIDEFが語学学校ながらも大学のような雰囲気を持つ所に表れていると思います。休憩時間には友達と楽しく話し、授業中の意見を交換する場面ではそれぞれが積極的に発言するようなクラスです。
レベルごとに分けられたクラスで、それぞれのクラスがレベルに対応したプログラムが組まれています。メインの言語のクラスとオプションのクラスで取り扱う内容やプログラムがリンクしていることがよくあり、とてもよく構成されていると思いました。授業で習ったことを他の授業でも目にし、繰り返し使うことで身につきやすいです。


クラスの担任を具体的に紹介

今学期の担任は女性の先生です。週に一度個人面談の時間が設けられており、学期で最低一度全員それぞれが面談を受けます。希望すれば何度でも可能で、この時間を利用して留学生活や勉強についての相談や質問をすることができます。私は先生に希望を伝え、毎週DELFのテスト対策をしてもらっています。先生は実際にDELFの面接官をよく行っており、また親切に指導してくれるのでとても為になっていると感じます。自分さえ積極的に取り組む姿勢があれば先生も親身になって力になってくれるので、利用できるシステムや機会は自らが積極的に使うべきだと思います。

 

授業の進め方はどうか

同じプログラムでも先生によって進め方が違います。クラスメイトとの意見交換を重点に置く先生、教科書に沿って授業を進める先生、やり方はそれぞれです。どの授業も、学期が始まってしばらく経った頃に、授業に関するアンケートの紙が配られ、自由に意見することができます。先生は、生徒が望むことや改善してほしい点など積極的に私たちの声を受け入れてくれるので、より満足のいくものに改善していくことが出来ます

 

宿題は出るか

科目や先生によって頻度や量に差はありますが、基本的に宿題はあります。宿題がなくても授業以外で、自分で勉強する復習の時間は大切です。毎日どんどん新しいことが入ってくる中で、復習によって習ったことが定着するかどうか大きく変わってくるからです。たくさんの学生が授業と授業の空き時間などを利用して、大学の図書室や街の図書館を利用して勉強しています。

 

具体的な授業内容2つ説明

観光とリスニングの授業を少し紹介します。観光の授業では、フランスの豊富な観光資源や観光業について学びます。フランスは世界一の観光大国であり、バラエティに溢れた景色や土地、地域ごとにある郷土料理などの豊富な観光資源があります。フランス人の先生のフランス人の視点から見たフランスの話や、また多国籍なクラスメイトと各国の視点から見たフランスの印象や魅力、自国との違いを意見交換できるのは留学している環境ならではのことで、それぞれの視点や意見は興味深いです。
リスニングの授業では実際のラジオやテレビのニュース、歌を教材に勉強します。聞いたことを書き取る練習や、全てが理解できなくても要点を理解するコツを学びトレーニングします。フランス語で日常的によく使われる言い回しを知ることができ、普段の生活に直結することを実践的に学ぶことができるので気に入っている授業の1つです。

 

学校のイベントやエクスカーションへの参加

今学期はエクスカーションには参加していません。前の学期に、興味のあるエクスカーションに全て参加したからです。基本的に秋と春学期に企画されるエクスカーションは同じです。
学校のイベントは、大学の学生が中心となって企画する学園祭や、インターナショナルデーというCIDEFの学生が地域の小学校、中学校、高校を訪問し、学生とお互いの国の文化を紹介し合い国際交流をする1日があり、貴重な体験になりました。

 

持って来たけれど不要だったもの

紙の辞書は持ってきましたがほぼ使いませんでした。スマホの辞書アプリを使うからです。調べる時間を短縮でき、簡単に持ち歩けるので、いつでもどこでも気になった時に調べられる点が便利です。辞書を使う時に気を付けなければいけないのは、辞書に載っている表現とフランス人が実際に使う表現にはズレがある場合が多いことです。文化が違えば表現の違いや言い回しにも違いがあり、微妙なニュアンスの差やフランス人がよく使う表現はネイティブスピーカーから学ぶからこそ知れるものも多いです。授業中に先生は、わからない言葉がある時は辞書を使うのではなく質問するように言います。フランス語の単語の説明をフランス語で聞くことで、赤ちゃんが言葉を覚えていくのと同じ方法で学んでいくことができ、日本語ではうまく対応しきれないような意味合いを感覚的に理解できます。言語の学習は単なる翻訳ではないので、この作業はいつも簡単というわけにはいきませんが、大事な事だと思っています。