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第1期奨学生レポート

 

内山晴美様のアンジェ・レポート2

研修校:アンジェ・カトリック大学 

期間:2005年秋学期・春学期/滞在スタイル:ミッション系女子寮01

 

アンジェの自転車システム

アンジェには留学生にはとても便利な自転車のシステムがあります。それは、アンジェに住んでいるという住居証明などを持っていくと自転車を無料で無期限で貸してくれるというものです。自転車は全て同じデザインで結構新しいようです。
日仏文化協会で用意してもらえる寮やステュディオは中心部や学校からそんなに遠くないのでバスはあまり使わないと思いますが、実はアンジェは平日夜9時過ぎからと日曜日になるとバスの本数が極端に少なくなってしまうのです。そこで少し遠いところに住んでいる人たちにとっては自転車がすごく便利、というわけです。確かに平地で坂も少なく走りやすそうですし、環境にも優しいし、学生が多いこの街では大好評です。
フランスでは自転車は車と同じように車道を走りますが、アンジェは車道の両脇に自転車用のレーンが設けてある道もあります。そして曲がる時や車道を横断する時は後続の車に片手で曲がる方向を合図してみんな器用に曲がって行きます。


私の住んでいるところは学校までは徒歩15分ですが中心部までは少し遠いので、2月中旬に自転車を借りに行きました。ところが新学期は2月の初旬から始まったのでもういっぱいで貸せる自転車はないとのこと。その時点で100人以上が予約リストで待っているようで、もう予約リストに名前を載せることもできませんでした。「いつなら借りられるの?」と聞いたら「さぁ・・・みんな無期限で貸し出しているからいつ返ってくるかわからないんだよ。」と言われてしまいました。でも確かに“無期限で借りられる”=“次の人はいつ借りられるかわからない”ということです。よくこの無料の自転車で走っている人たちを見かけるので台数はけっこうあるようなのですが、新学期が始まるとすぐにいっぱいになってしまうようです。
アンジェに留学予定で自転車に乗りたい方は新学期より少し早めに到着することをおすすめします。

 

フランスの美容事情

ランコム、ヘレナ、ゲラン、シャネル、ディオール・・・と数多くある高級化粧品は日本より安く買えますが、フランスでは日本であたりまえのようにある商品がないこともあります。私が気付いたものを挙げてみたいと思います。
洗顔フォーム:日本で一番一般的な泡立てて洗い流すタイプのものはほとんど見かけません。空気が乾燥している上に水も硬質で肌にあまりよくないという考えがあるようです。
メイク落とし:これも洗い流すタイプのものはほとんど見かけません。でも種類は豊富です。ふくだけコットンのようなシート状になっているもの、また、ムースタイプ、クリームタイプのものはふき取り化粧水を兼用します。そしてそれぞれに乾燥/敏感肌用、普通の肌用などがあります。私はひどい乾燥肌なのでスランスの化粧品でお手入れをして特に問題はありませんが、やっぱり洗い流すタイプのものがいいという人は日本から持参した方がいいかもしれません。
アイブロー:意外とありません。フランスに来た頃はフランス人は眉毛を描かないの?と疑問に思ったほどです。結局私は日本製品を使っています。
シャンプー:髪に合う、合わないという話は聞きますが、痛んだ髪用、細い髪用、カールヘア用(パーマ用?)、カラーリングした髪用・・・と様々なものがあります。有名メーカーは日本とそんなに変わりません。私は最初ハーバルエッセンスの細い髪用を使っていましたが途中からロレアルの痛んだ髪用に変えたらあまり私の髪には合わなかったのでハーバルエッセンスに戻しました。海外で髪が痛みやすいのは事実ですが自分の髪に合ったものを見つければ大丈夫だと思います。
ちなみにフランスには日本のいわゆるドラッグストアのようなものがありません。シャンプーやメイク落としなどはスーパーやデパートで買いますが、しっかりとした薬用化粧水やクリームは薬局で買います。もちろん処方箋はいりませんがきちんとアドバイスしてもらえますし、スーパーに比べて少し高くなりますがビオテルム、ヴィシー、アヴェンヌなどがあります。
また、大手化粧品ショップに行くとたいていのブランドの化粧品が揃います。

 

 

ワイン教室

ついに念願のワイン教室に通い始めました。アンジェには初心者向けの毎週行われているワイン教室が少ないのですが、私が通っていたのは1回2時間半、6回完結のものです。ロワール地方のワイン協会が主催していたためロワールワインしかやらなかったのですが、それでも十分ためになりました。
生徒は17人、私以外は全員フランス人です。週ごとに赤ワイン、白ワイン、などテーマが決まっています。毎週まず初めに匂いをかぎ分けるトレーニングをしてからその週のテーマのワインを6種類程、試飲します。
まずは目から。意外かもしれませんが教室は理科室のようになっていて、ライトに照らして色を見ます。
次に鼻、最後に口・・・と、みんな思い思いのコメントをしていきます。私はこんな表現もあるのかとひたすらノートをとっていました。
そして試飲の合間をぬってロワールワインの銘柄や製造工程などを先生が黒板を使って説明してくれました。
私はそれまでワインについて全く知らなかったのですが本当におもしろく興味をもちました。ワイン好きな方、勇気を出して行ってみるといいですよ。