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第1期奨学生の留学体験レポート

 

井関くみこ様のリヨン・レポート14 

研修校:リヨン・カトリック大学 

期間:2005年秋学期・春学期/滞在スタイル:ステュディオ

 

期末試験

5月22日(月)と23日(火)は学期末試験がありました。
22日は読解問題と作文で所要時間2時間です。ソルドについて書かれた文章を読んで問題に答えるというものです。作文では、テーマが「服を返品か交換をしたいのでお店に行ったがだめだと言われた。店員とのやりとりの状況を150字程度で書く」というものでした。


23日は聴き取りテストです。男性と女性の会話で、男性が女性に仕事のことで相談するという内容でした。聞くのは2回だけでしたが、先生が1回おまけで聴かせてくれました。が、スピードが速くて難しかったです。
両日共、テストが終わった後は普通に授業がありました。


不思議に思ったことがあります。大体1週間後にテストが返ってきます。そして、答え合わせなどして分からないところは先生に質問できます。ここまではいいのですが、その後答案用紙が回収されるのです。だから家で復習することもできません。どうしてなのでしょうか。


リヨンカトリック大学では学期最終日にディプロムをもらえます。まるで小学校などの通知簿をもらうときのように、久しぶりにどきどきしました。もちろん出席日数が足りない時などはディプロムは出ません。ディプロムには成績「MENTION」の後にTRES BIEN、BIEN、ASSEZ BIEN と書かれています。何も書かれていない場合もあります。日本式に考えると順に、特優、優、良、可になるそうです。


私の前期後期の成績は?それは秘密です。
ディプロムをもらった後は普通に授業がありました。少し早めに授業を終え、先生が今後の予定について聞いていきました。自分の国に帰る人、フランスで勉強を続ける人など人それぞれです。


フランス語の勉強という同じ目的を通していろんな国籍の人と出会い、様々な習慣、価値観を知ることが出来ました。ここで得たものは言葉の勉強以上にとても大きいです。言いたいことがうまく伝わらず何度もどかしい思いをしましたが、お互い一生懸命だと気持ちは伝わるものです。
言葉というのは、ただコミュニケーションをするための道具であり、それをいかにどう使っていくかが大切なのだと実感しました。

 

 

リヨン日本人センターと在リヨン日本領事事務所

リヨン日本人センター
リヨン市7区モンテスキュー通りにリヨン日本人センターがあります。ここは日本人フランス人の交流の場にもなっています。
留学生にとって利用しやすいのが火曜日の午後3時から6時までの「出会いの時間」だと思います。この時間帯は日本に興味を持っているフランス人学生やフランスに住んでいる日本人が自由に集まれる時間になっています。フランス語会話の勉強にもなりますし、フランス生活で困ったことや知りたいこともここで情報を得ることが出来ます。プチアノンスのコーナーもあるのでなにかおもしろいことが張り出されているかもしれません。
その他にも、曜日によって日本語、生け花、折り紙、習字などの教室も行われています。

 

在リヨン日本領事事務所
リヨン市のお隣、ヴィリューバンヌ(といっても遠くはなく私のステュディオから歩いて行ける距離でテットドール公園のすぐ東隣)に在リヨン日本領事事務所があります。様々な手続きを初め、細かな質問にも親切に答えてくれますのでどんどん利用すればいいと思います。ビルの入口でインターホンを押し、名前を告げるとドアが開錠されます。事務所のドアでも同様です。敷居は高く感じますが実際行ってみるとそうではなく、私が行った時は2人のフランス人が日本旅行のための情報集めで来ていました。日本の伝統的なホテル(旅館のこと)、一般家庭に宿泊するには(民宿のこと)、TGVみたいなものにはすぐに乗れるのか(新幹線のこと)などいろいろと聞いていました。ここで「在留届」を書くように言われました。ビザや滞在許可証とは全く別物です。管轄内に何人の日本国籍の人がいるか把握するためでしょうか?