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第18期奨学生の留学体験レポート

 

ストラスブールレポート3 足立満輝 様

 

ストラスブールでの留学生活も半分を過ぎ折り返しとなりました。フランスに来てから毎日のように日本ではできないような体験をし、フランス語が上達していることを実感できるとともに、今後の人生の指針ともなる様々な価値観について見つめ直す機会も多く、大変充実した時間を過ごせているなと感じます。後半の生活も今までの体験をもとにフランスでの時間を無駄にせず楽しみたいなと思います。


私が現在滞在しているのはFoyer de l'Etudiant Catholique(FEC)という1925年から続くストラスブール大学付属の学生寮です。カトリック系の寮ですが、カトリックでない方も多く、大学から徒歩で10分ほどの距離にあります。一階部分が学生食堂となっており、美味しいと人気です。男女混合寮で、毎月たくさんのパーティや遠足、ワインの試飲会などのイベントが目白押しで、寮生同士の交流も他の学生寮に比べて盛んです。寮スタッフの方もとても親切で困ったことがあればいつでも助けてくれるので安心です。部屋内は大掛かりな調理が禁止されており(小型の電気コンロが一つありますがキッチンと呼べるものはありません)、パスタを茹でる、お湯を沸かす程度しかできないため多くの寮生はサンドウィッチを買ってきたり、一階の学食で食べたりしています。最初は周りがフランス人ばかりで、語学に自信がなかった私にはコミュニケーションを取るのに苦労もしましたが、今では寮のテレビ部屋でみんなでご飯を食べたりおしゃべりしたりと楽しい寮生活ができています。
ストラスブールは10月末~11月初旬、12月中旬~1月中旬、2月下旬~3月上旬、4月下旬~5月上旬にバカンスがあり(語学学校は学部よりもさらに長い傾向にあります!!!)他の街や国に旅行に行ったり、のんびりとしたり、息抜きができる期間が多いので充実した時間が過ごせます。バカンスでなくとも週末になるとフランス人はsoirée(パーティ)を開いたりダンスをするのが大好きなので毎週のようにお誘いが来ることもあります。


私はバカンスのたびにフランスの他の街やドイツ、スペイン、ポルトガル、スイスへ旅行に出かけています。特にドイツやスイスは地理的にもストラスブールからとても近いため、電車やバスで比較的安く行く事が出来て人気です。バカンスは机に向かって勉強するのもいいですが、シェンゲン協定国内ならパスポートチェックもなく気軽に出入国できるため、ヨーロッパ内の外国の雰囲気を感じてみるのも我々日本人にとっては未知の体験なのでより刺激的なものになるでしょう。
語学学校の学期末テストは、語学は読み、書き、聞き、会話の4種類に加えてB1以上のクラスになると履修が義務付けられているオプション(フランスに関する教養の授業)のテストがあります。また学期中には中間テストもあり、合計点で半分を超えていれば修了し、そのレベルの修了証明書(ディプロム)が貰えます。また、総合点が8割を超えている場合は次学期で飛び級することが可能です。


語学学校には世界中からフランス語を学びたいという意思を持った人々が集まります。そのため授業中にも先生が各国の文化とフランスの文化を比較したり、実際生徒に各国の事情を質問することが多く、世界中の文化について知ることができてとても面白いです。ただ肝心のフランス人と知り合う機会は多くありません。しかし、海外に興味のあるフランス人学生が留学生向けに集会やパーティを開くことがあるのでそういう機会は逃さず積極的に参加することが大事です。また、フランスには日本に興味を持っている学生が想像以上に多く、ストラスブール大学には優秀な日本語学科もあるためそこに通う学生との交流も盛んです。他にも大学のウェブサイトでお互いの言語を教え合うというシステムもあり、フランス人に日本語を教えたり、フランス語を教えてもらったりできるためとても便利です。


大学内にはスポーツ施設もあり、ウェブ登録することでテニスやハンドボール、水泳、柔道、乗馬、スカイダイビングなど幅広いスポーツができます。フランス人は体を動かすことが好きなため街中でもジョギングやサイクリングしている人を多く見かけます。勉強の息抜きにスポーツで汗を流すのもいいリフレッシュになりますし、フランス人とスポーツを通じてコミュニケーションを取ることで語学力の向上にもつながります。