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第17期奨学生の留学体験レポート

 

志賀 未望様 エクサン・プロヴァンス留学レポート3

 

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 学期末テストを終えて2学期目が始まったと思いきや、冬休みが始まりました(2月22日~3月2日)バカンスが日本に比べて多いということは、フランスにおける一つの魅力だと思います。公私をしっかりと区別するというフランス式の考え方によって、私自身もフランス語に打ち込む時は打ち込む、バカンスを楽しむ時は楽しむという区別ができ、良い習慣になっていると思います。


学年末テストではフランス語のテストはもちろん、それぞれが選んだ選択授業のテストがありました。フランスのテストはなんといっても記述が中心です。日本のように文法を一問一答するという形式はありません。記述回答の中で習った文法や言い回しを書いていきます。もちろん、記述ということもあり、テスト時間は長いように感じます。選択授業のテストでは、選択した授業が座学中心でないこともあり、楽しんでテストを受けることができました。例えば、決められたテーマで仲間と会話文を作り、それを演じます。余談ですが、フランスのテストでは100点満点ではなく20点満点で点数がつけられます。最初はこの事実を知らなかったので、あまりの点数の低さに驚いてしまったことがありました。テストが終わった後は、クラスで小さなパーティーを行いました。今学期で学校を去る友人たちと別れを惜しんだり、残るメンバーとバカンスの話をしたりとあっという間の楽しいひとときでした。


クリスマス休暇は私にとって貴重な体験をさせてもらうことができました。フランスでは、通常クリスマスに家族と過ごします。日本とは違う文化ということを知った家の方がフランスの伝統的なクリスマスに招待してくださいました。日本のお正月のように親戚中が集まります。そして、プレゼントをツリーの下に飾り、会話を楽しみながら夕食を食べます。アペリティフから始まり、デザートが終わるまでに約4時間かけることにとても驚きました。そして、クリスマス当日になるとみんなでプレゼントを交換し合います。日本では子供たちだけにしかプレゼントはありませんが、フランスでは年齢関係なく、いくつになってもプレゼントをもらうことができます。ダンスをしたり歌を歌ったり、みな子供のように楽しむクリスマスでした。反対に年末年始は友人や恋人たちと過ごします。私もフランス人の友人たちと年末年始を過ごしました。欧州文化首都として最後の行事であった閉幕式を観にマルセイユへ出かけました。一年間を通して様々な芸術行事が行われていましたが、最後を飾るにふさわしい閉幕式だったと思います。年末年始は日本のように紅白があったり神社やお寺に行ったりといったようなことはありませんでした。けれども、新しい年を迎えたとき、知らない人同士でも「Bonne année !(あけましておめでとう)」と言い合います。日本ではなかなかないことなので、とても新鮮に感じました。家の窓をあけて外にいる人に向かって、あいさつしている人もいました。クリスマス休暇は遠出をしませんでしたが、そのぶんフランス人の友人に会話の練習をしてもらったり逆に日本語や日本の文化を教えたりという充実した休暇を過ごすことができました。

 

今年、大寒波が来た日本ですが、それとは逆にフランスでは暖冬でした。エクスは盆地なので、冬はとても寒くなると聞いていましたが、凍えるような寒さは12月に一度あっただけで、比較的暖かい冬を過ごしました。1月・2月が一番寒い時期ですが、15度を超える日が続きました。そのため、さくらが例年にない早さで咲いています。現在、南仏では各地でカーニバルが行われています。せっかくの機会ですしバカンス中ということもあり、足を運ぶ予定です。