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第17期奨学生の留学体験レポート

 

志賀 未望様 エクサン・プロヴァンス留学レポート1

 

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 私は現在、エクサンプロヴァンス(通称エクス)という街で留学生活を過ごしています。プロヴァンス地方に位置しているエクスは、小さい街でありながらもプラタナス並木が美しいミラボー通りや多くの高級ブティックなどがあり、南仏のパリと言われています。旧市街は徒歩で一周することができ、天気の良い日は多くの人たちが散歩をしています。上品でありながらも、15世紀から続く学生の街は今も知的な上流階級の雰囲気が漂っており、とても活気を感じることができます。


9月の中旬にクラス分けテストが行われました。まずは午前中に筆記テストを受けました。リスニングやグラマー、ディクテすべての能力をはかるものです。もちろん、問題と答えは全てフランス語で書かなければいけないのですが、日本と違い文法中心ではなく、とても思考力が試される問題ばかりでした。午後からはスピーキングです。面接のようなイメージを抱いていたので、とても緊張していました。しかし、人数がたくさんいたためか簡単なことしか聞かれませんでした。例えば名前や出身、フランスに来る前には何をしていたのかといったことです。5分ぐらいで終わるため、どのような判断をされるのかはとても疑問に思いました。ただ、私は基礎からフランス語を勉強したいと思っていたので、自ら一番下のクラスに入ることを希望しました。


私は1aというクラスに入っています。学校では1から5までの9クラスあります。レベルによって授業の組み方が違い、選択授業の内容もかわってきます。私は基礎クラスなので、グラマーの時間がたっぷりとあり、選択科目は生活に役立つような会話表現を学べる授業となっていました。もちろん、基礎なので発音矯正の授業もしっかりと組み込まれてあります。私のクラスは13人と他のクラスに比べて、少なくなっています。また、とてもうまく国籍が分かれており、アジアから、北アメリカ、ヨーロッパ諸国、アフリカなど非常にバランスがとれたクラスです。他のクラスではクラスの人数が20人以上いたり、国籍の構成がアジアに固まっていたりすると聞きます。国籍構成は考えられて振り分けられないので、こればかりは運次第と言えるでしょう。さらに、私のクラスにおける年齢は高校を卒業してきたばかりの人もいれば、かなりの年齢になられた方もいらっしゃいます。平均としては20代後半と言えるでしょう。

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基礎クラスということで、一日の始めからフランス語に触れられるようにと朝早くから授業があります。しかし、昼ごろに終わるので、今日習ったことをその日の午後から実践できるというようになっています。クラスの中にはあいさつ程度しかフランス語を使えない人たちもいます。なので、アルファベットの発音から始まり、自己紹介の練習をしたり1人称を使ってしたいこと・やりたいことを言えるようにしたりなどを学んでいます。もちろん、文法などの説明や質問などはフランス語で行います。どうしてもフランス語を使って質問できないときは、フランス語で謝ってから英語を使わなければなりません。

 

授業は机に向かっておこなうというよりも、ゲーム方式やグループディスカッションが多く取り入れられています。先生だけが作り上げて行く授業という日本のスタイルとは違い、先生と生徒が作り上げていくといった印象を受けます。そのために、授業方法について時には厳しい声が生徒からあがることもあります。ただクラスの雰囲気はとてもよく、先日クラスメートと共にエクスを代表する山、サンビクトワールに登ってきました。