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第17期奨学生の留学体験レポート

 

パリ留学 水﨑黎子 様

 

私は以前にも二度フランス留学を経験しています。今まではニースで勉強していたのですが、新たな挑戦をしたいと思い今回はパリを留学先に選びました。パリに留学という目的で一週間以上滞在するのは初めてで、治安や交通手段、パリでの生活そのものに不安を感じていましたが、空港からホテルまでの移動・ナビゴの買い方等、スタッフの方がしっかりサポートして下さり安心して過ごすことができました。


私が滞在していたレジデンシャルホテルは15区にあり、近くにはメトロの駅が3つ、スーパー、パン屋さんなどがありとても便利でした。近所の本屋さんはとても親切でお店中の本の内容を把握しており、勉強のために小説を探していたところ、文法のレベルやフランス語独特の表現が多いもの等沢山のアドバイスを下さり、コーヒーまでご馳走になってしまいました。ホテルのスタッフの方々もとても親切で、以前ニースのホテルに滞在していた時はホームステイとは違いフランス語を話す機会は殆どありませんでしたが、今回はホテルのスタッフの方々と頻繁に会話をする機会があり、帰宅後もフランス語に触れることができました。


学校では初日に筆記・会話のテストをし、一人一人にあったクラスが選ばれます。私はB1・B1+のクラスでした。授業は会話を中心としたものですが、文法やリスニング等もバランス良くカリキュラムに組まれています。教材はラジオや映画・新聞・歌など様々で、飽きることがなく毎日学校に行くのが楽しみでした。しかし、レベルが易しすぎたり難しすぎたり…と、毎回の授業のレベルにばらつきがあるように感じました。毎週末行われるゲーム形式の単語テストはその週に学んだ単語を扱うので、目標もでき到達度のチェックもできるのでとても効果的だと思います。インテンシブの授業では文法を中心に学習しました。基礎固めにはいいと思いますが、通常の授業と比べレベルが低く、直接法現在の活用などをひたすらやっていた日もあり、少し不満を感じることもありました。しかし、毎日授業でラジオやディクテなどのリスニング対策をしていたおかげか、帰国後大学の授業で見たフランス語のインタビュー映像の内容がよく理解でき、リスニングの力が伸びたのだと実感しました。生徒はスイス人やコロンビア・メキシコなどのスペイン語圏の人が多く、日本人は学校全体で10人近くはいたのではないかと思います。年齢層は高く、学生だけでなく社会人も沢山いました。


パリの街並みは本当に美しく、街そのものに芸術性を感じます。歴史を感じさせる建物は晴れの日は勿論雨の日でさえ美しく、朝・昼・晩と全く違う顔を見せます。そしてロマンティックでのんびりした性格のフランス人達…。パリに住む友人は「パリは日本のように清潔ではないけれど、この街は本当に綺麗で毎日新しい発見ばかりなんだ。僕はこの街に恋をしてるんだよ。」とよく口にします。臭いセリフに聞こえるかもしれませんが、私もこのパリという美しく様々な顔を持つ街に、そしてフランスに恋をしています。三度のフランス留学で得たものは語学力だけでなく素敵な友人達、そして芸術に触れることで得た豊かな心・ものの考え方です。私は来年大学を卒業し就職します。これまでの留学を通して得た全てのものを仕事で活かしていけるよう、そしていつかフランスで生活したいという新たな夢を叶えるために、今後も努力していこうと思います。様々なアドバイス、サポートをして下さった日仏文化協会のスタッフの皆様には本当に感謝しております。ありがとうございました。