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第13期奨学生の留学体験レポート

 

赤地裕子様 コルドンブルー 11月


Alhambra
アルハンブラ;ヘーゼルナッツ風味の生地とチョコレートクリームのケーキです。

Mogador
チョコレートムースの中にラズベリーソースが隠れています。

11月はいよいよ初級編の最終試験です。事前にいくつかのレシピが発表されて、試験当日に生徒がくじを引いてその中の何を作るかが決まります。当日まで何を作ることになるかはわからないので、何が当たっても大丈夫なように練習しておかないといけません。そのため10月末からテストまでの休日は調理器具を持って帰って、苦手なものをひたすら家で練習していました。クリームを絞るデコレーションや、マジパンで花を作る練習など。あとは今まで作ったレシピをみて、作り方を完全に暗記するようにしました。

 


そしていよいよテストの当日です。やはりみんなも自分もいつもと少し違って緊張している面持ちです。時間になると、シェフの持ってきたくじをひき、順番に部屋の中に入らせてもらいます。私が作ることになったのはアーモンドクリームの入ったパイと、全員共通課題のタルト生地です。2時間半の中ですべてを完成させ、道具も洗い、片づけを完了しなければなりません。

 

時間配分も自分で考えなければなりません。特に私の作ることになったパイは焼き時間がかかるので手早く作る必要があります。実は実習の時には時間が足りなくて生焼けになってしまったのです…。テストでは制限時間内に終わらないと減点されてしまうため、とにかく手早くすることを心がけてやりました。また、しっかりと整理整頓しながらやっているかも評価対象になるので、その点も気を抜くことができません。もちろん見た目と味も評価対象です。

 

いかに素早く手際よくキレイにおいしく作るか、それを常に頭に置いて作業しないといけません。どちらかというと素早く作るのが苦手なのですが、テストに向けて作り方は完璧に頭に入れておいたので、なんとか時間内にすべて終えることができました。作り終わったらシェフに提出してあとはもう帰ってもよいということでした。なので、その場で味などの評価は分かりませんでした。しかし、もし不合格ということであればその日中に学校から連絡があるとのこと。。。その日の夕方はずっとドキドキしていましたが、もちろん学校からの連絡はなく合格でした。

 


これでめでたく2か月間のバカンスに突入です。年明けまで学校はないので、たっぷりフランス生活を楽しみたいと思います。なかなか学校があるうちはスウィーツ食べ歩きもできなかったので、この期間にできたらと思います。街はクリスマスモードに突入し、きれいなケーキもたくさん見えるようになってきました。今年はヨーロッパのキラキラしたクリスマスを満喫したいと思います。