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第11期奨学生の留学体験レポート

 

高木様紹介文

 

masui1小学生くらいのころから、海外に興味を持っていました。テレビでみる、日本ではない何か違う世界に憧れを抱いていました。その好奇心から、紛争、貧困、国際環境問題、人権、国際経済などあらゆる国際問題に関心をむけるようになっていました。海や空などの自然が好きで、特にそれと関係のある環境問題については強い関心があります。そして、いつか日本を飛び出したい!そんな気持ちを持って、とにかく小・中・高と英語は周りの誰にも負けないくらい勉強しました。

 

私の高校は普通科だったのですが、国際交流が盛んでした。国際交流イベントに積極的参加した結果、私の家には中国人、オーストラリア人の留学生がホームステイに来ました。アイスランドからの留学生とも、休日は一緒に出かけるほど仲良くなりました。修学旅行先が運よくハワイで、そこで現地高校生と交流を行いました。修学旅行に行く前に、学年から20人くらいの希望者が現地の高校生と事前メールのやりとりを行いました。その相手と私は現地で会って実際に仲良くなり、20組の中で今でも連絡を取り合っているのは私たちだけです。大学生になって彼女に会いに約1カ月ハワイに滞在して現地の生活をしたこともあります。大学でもたくさんの留学生と出会いました。

 

今のネット社会はFacebookなど簡単に連絡をとりあえるツールが発達しています。彼らともこのような媒介を通して近況を報告し合っています。私にとって彼らは私の視野を広げてくれた存在でもあり、とても大切に思っています。それまで、一方的にしか国際社会をとらえていなくて、世界を漠然としか見ていなかった私は、彼らとコミュニケーションをとることによって、国際社会をより身近に感じ、そこで活動したいという気持ちがより強まった気がします。比較的明るくて、積極的な性格からか、たくさんの友達ができたのだと思います。加えて、私は非常にまめです。メールよりも手紙を書くことが好きで、今までどれくらい手紙を書いたのかわからないほどです。そして、人にプレゼントをして人を喜ばすことが大好きです。人が楽しんでいるのを見ることが好きです。


私の趣味の1つに写真があります。晴れた日はカメラを持って自転車で京都中を回ることが好きです。よく撮るのは空や花などの自然の風景です。フィルムをカメラ屋さんに持って行って、出来上がりを見る時はわくわくします。フランスでも自然に限らずたくさんの写真を撮って、フランスの「今」を伝えたいです。写真が特に好きなのですが、芸術全般も好きなのでフランスでたくさんの美術館・博物館を訪れようと思っています。
もう1つに読書があります。暇な時にカフェで本を読むときは至福のときです。フランスでもそういうことができたらいいなぁと思っています。そして、フランス語でも本を読めるようになりたいです。


今学期のあるフランス語の授業でボードリヤールの文を読みました。本当に本当に難しかったのですが、内容が素晴らしくて、なるほど!と思わせるような内容がたくさんありました。これがフランス語なのだと私はまだまだだと知りました。先生は「英語なんかやっててもこの文章を理解できるわけがない。フランス語をやってる奴にしかわからん。」と強く言っていました。わたしはそこを理解したいのです。英語は今や世界のどこでもと言っていいほど通用します。しかし、英語だけでは国際社会を捉えることはできないと思っています。フランス語は論理的で深い。まだ私はそこまで到達していません。その入り口にたったばかりだと思います。それを手に入れたら、何かが変わる気がします。何かはわかりませんが、見えるものがあると思います。それが何なのか確かめたいです。現地で勉強して、たくさんの思考を身につけたいです。私のポジティブさでこの1年を目で見て、感じて、様々な経験をしたいです。