川崎 実代様 パリ留学

私は、「フランスでは、なぜ女性の社会進出が進んでいるのか」というテーマのもと、今回留学に旅立った。渡仏前、フランスにおける女性の就業状況、出産事情、教育などに関する様々な文献を読んだが、実際に現地を訪れ、現地の人々の生活に加わることで、日本では知り得なかった現地の社会事情や人々の価値観・人間性について知ることができた。
また、私は、以前から途上国で働くことを目指していたこと、そしてフランス社会に興味を持ったこともあり、フランス語の上達を目指していた。今回の留学では語学学校に通い、学校外の時間は、フランス社会についてより多くのことを吸収できるように、現地の人と話すことを意識した。

ホストファミリー

現地での滞在形態は“ホームステイ”を選択した。渡仏前のフランス語のレベルは仏検3級程度であったため、ホームステイ先でコミュニケーションを上手く取ることができるか、かなり不安であった。しかし、ホストファミリーは毎日優しく接してくれ、毎朝、毎晩の食事ではフランス語で沢山会話をすることができた。私がフランス語の使い方に誤りがあった時や、単語を思い出せなかった時は丁寧に指導もしてくれた。勇気を出して“ホームステイ”での滞在を選択したが、この選択が2週間という短期間の留学であっても、スピーキング、リスニングの予想以上の上達に貢献した。自らをどうしてもフランス語を話さなければならない状況に身を置くことで、日本で勉強している時よりも危機感を持って色々な表現を覚えることができた。また、日々のホストファミリーとの会話で繰り返し使う表現は、「勉強する」「覚える」というよりも、気づいたら日本語からの変換を介さずとも口から出てくるようになっていった。“ホームステイ”は日常会話を身につけるには非常に効率的な方法であったと感じている。

LUTECE LANGUEにて

研修校は“少人数制”という言葉に惹かれ「LUTECE LANGUE」を選択した。会話を中心とした授業形態で、覚えた表現を実践的に使えるよう強化された。フランス語で分からない表現は先生にすぐに質問できる環境であり、加えて生徒の質問をクラス全体に共有する形で指導して下さったため、実用的に使える表現を沢山学べることができた。金曜日にはその週に学んだことを確認するテストを行い、生徒の学習状況に応じて次週の教え方を修正しているようであった。「LUTECE LANGUE」での教育は生徒から非常に信頼度の高いものであるように感じた。
渡仏前は、自分のフランス語の能力の自信がなかったこと、そして“コロナ禍”ということもあり、留学に行くことに対してかなりの不安があった。しかし、日仏文化協会様の真摯なサポートにより、スムーズに留学準備を進めることができ、不安が和らいだ。また、現地スタッフの方々の存在も、滞在中の安心に繋がった。

今回、フランスを訪れたことで、日本にいる時には見えなかった世界を見ることができ、多くの学びがあった。今日ではインターネットやSNSを通じて、現地に赴かなくても沢山の情報に触れることができ、現地の人とも繋がることができる。しかし、今回の留学を通じて、現場を実際に訪れてみること、そこでの生活に参加してみること、そして、現地の人々と話してみることの大切さを身にしみて感じた。今回このような留学の機会に恵まれたことを心から感謝している。今回の私の体験談が、誰かの留学の一歩の後押しになれれば幸いである。