M.M様 農家民宿ホームステイ(ミディ・ピレネー)
パリの機械化されたパン屋に失望、でも、アヴェロンで生き返りました
日本でパン屋を営んでおり、フランスのパン屋で研修がしてみたいと、出発前に先生にお願いしてアレンジしてもらいました。アヴェロン県の近くには中世の騎士がそのまま出てきそうな村々や石造りの家や石畳の道など、素敵な場所が多数ありました。また、村を歩けば、プルーンや木苺など季節の果物がいっぱいです。果物はそのまま拾って食べたり、奥様がジャムやお料理に使ったり、ハーブを摘んでハーブティーにしたりと、物語の中のようでした。奥様は、日本人らしい細やかな気遣いで迎えてくれ、お客様を楽しませてあげたいという気持ちが伝わってきます。現地の食材を使ったお食事や手作りのケーキはどれも美味しく、大変満足でした。パリとは違った、田舎の人々の生活を垣間見ることができて良かったです。ホストファミリーのおかげで、村の農園をお手伝いさせて頂いたり、農家のお宅にお邪魔したりする機会も持てました。皆、温かく素敵な人達ばかりです。決して贅沢ではなく、ささやかな質素な生活。でもその中でしっかりとコンセプトをもって流されない生き方、素敵でした。アヴェロン県は食に関する意識が高く、オーガニックでのモノ作りを頑張っている人が多いそうです。私が研修を受けたお店でも、パンはイーストを使わず、自家製の天然酵母で薪を使って焼くというスタイルでした。美味しかったです!フランスと日本は違いますが、同業者として大変勉強になりました。言葉は目的ではなく手段です。ただ学校で言葉を学び、観光地を回るだけではなく、学んだ言葉を使って人々と接し、触れ合ってほしいと思います。
パン研修目的のフランス留学でしたが、パンだけでなく、住んでいる人々の生活に触れることができ、大変良いものになりました。ありがとうございました。