平井美宇様 ディジョン留学

ブルゴーニュ大学

到着翌日のクラス分けテストは何を問われているかさえさっぱりわからず、これから授業をやっていけるのか不安に襲われました。案の定、一番下位のA1クラスになり、メンバーの11人中10人が日本人でしたがそれが逆に心地よく、授業も集中できる環境でした。
授業は1回2時間(水曜日は3時間)で、月・火・木曜は1日に2クラスありました。当然ながら全てフランス語で行われ、私のクラスは授業中に辞書を使用することが禁止されていましたため、初めのうちは単語の説明さえ何を言われているかわからず戸惑いました。しかし、2週目あたりから、突然先生が何をおっしゃっているのかがほぼ全てわかるようになり、授業がより楽しくなりました。
寮の部屋はちょうど良い大きさで、過ごしやすい環境でした。1階の共有スペースで毎日夜に勉強をしていましたが、そこで他のクラスの人と交流することができました。1台のテレビを囲んで、サッカーのフランス代表戦がある日にはみんなで観戦し、盛り上がりました。
Dijonは街の雰囲気がよく、本当に住みやすいところでした。日本にいる間は大学で学んだら就職をするという流れが当たり前だと思っていましたが、フランスで日本人を含む様々な出会いを通して、周りに縛られず、自由に生きていけば良いのだ、と少し将来に対する視野が広がったように思います。帰国して数週間経った今でも、留学生活の一瞬一瞬を鮮明に思い出すことができるほど、この3週間は私にとって一生忘れることのできない、貴重な体験となりました。