橋本明意様 ランブイエ留学
私はこの度、日仏文化協会奨学生としてランブイエ国際学院へ短期留学に行ってまいりました。フランス語のスキルアップはもちろん、異文化交流、観光等を目的に不安と期待をもって渡仏し、実際に大変実りある日々を過ごすことができました。その留学体験について、ここにご報告いたします。
【学校、周辺の様子】
ランブイエはパリモンパルナス駅から急行で40分弱、各停で1時間程度の小さな街です。学校までは駅から徒歩15分ほどです。
モンパルナス駅や列車内は用心が必要ですが、ランブイエ自体はとても静かでのんびりとしており、治安も比較的良いという印象を受けました(もちろん用心するに越したことはありませんが)。学校から徒歩15分圏内にカフェやレストラン、スーパーマーケット、パン屋、肉屋、果物屋があり、食糧調達には不自由しません。毎週土曜日の午前は街中心部で市も催されます。大きな公園や観光スポットとなっているランブイエ城を散歩がてら訪れるのもおすすめです。
【授業】
授業のクラス数は学校の生徒数によって変わり、毎週クラス替えがあります。私の滞在中はクラスが2〜4段階に分かれ、ひとクラス6〜12人ほどでした。どのクラスでも、文法、リスニング、ライティング、スピーキング、ディクテーションといった各方面から、各人のレベルに合った授業を受けることができます。レベルが合わないと思えば、変更を申請することも可能です。個人の感想としては、単語力はある程度身につけて行った方が授業について行きやすいと思いました。また、時間帯によって先生が次々と入れ替わるので、様々なスタイルの授業を受けることができます。どの先生も熱心で、クイズから時事問題のディスカッションまで、多岐にわたる興味深い授業をしてくださいます。
ほとんどの学生が授業に意欲的に取組み、学習環境としてはとても良いと思います。学生の国籍は本当に様々で、日本人が特別多いわけではなく、積極的になれば国を越えたコミュニケーションが可能です。また、多くの学生が英語を習得しており、彼らと会話することで英語のスキルアップにも繋がります。皆とてもフレンドリーでした!
【アクティビティ】
平日はほぼ毎日夕方から夜にかけて、スタッフの方々がアクティビティ(映画鑑賞、カードゲーム、クレープリーやパブでの食事・飲酒、ボーリング、ディスコでのパーティー等)を開催してくださいます。時々羽目を外しすぎる人がいて驚くこともありましたが、基本的にはとても楽しいです!
ホームステイを選択していても勿論アクティビティには参加できますが、夜遅くなることもありますので、積極的に皆と交流したいとお考えの方には寮をおすすめします。
【週末の過ごし方】
週末の学校はとても静かです。個人で、または友人とパリやヴェルサイユに行く人もいれば、国内外へ旅行する人、週明けからの授業に備えて休息を取る人、様々です。日曜になると店はほとんど閉まっているので、ランブイエにいても特にすることはありません。
【日常生活におけるアドバイス】
・学内には24時間利用可能のインターネットルームがありますが、自分でWi-Fiを利用したいならば、料金を支払う必要があります(8週間で40ユーロでした)。しかし、このWi-Fi、インターネットルームの外ではほとんど繋がりません。部屋での大容量通信はほぼ不可能と言っていいと思います(あくまで参考です。改善されますように!)。
・ 基本的に学内は安全ですが、冷蔵庫の食糧や電子辞書など、ものが無くなることがありました。所持品管理は万全にするに越したことはありません。
・ 図書室(映画のレンタルが可能)、卓球台、トレーニングジム、テレビルーム等、学内施設がとても充実しているので、ぜひフル活用されることをおすすめします。
・ 寮は清潔で、居心地も良いです。週に一度清掃されます。建物全体に暖房が入っているので、冬でも快適です。
【最後に】
私は今回の留学で、フランス語を現地で学ぶ楽しさ、スキルの向上を実感しました。また日本の外に思い切って飛び出し多くの異文化の刺激を受けたことで、今まで自分がいかに狭い視野で物事を見て来たかを痛感するに至ることもできました。
そして何より、一日の大半を一緒に過ごした友人達と素晴らしい思い出を作れました。帰国するのが本当に辛かったです。
慣れない生活で、時にはトラブルに見舞われることありましたが、それも含めて全てが貴重な経験でした。
最後になりましたが、今回の留学をバックアップしてくださった日仏文化協会のスタッフの方々、本当にありがとうございました。また、このレポートが今後フランス留学を考えている皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。