エクスへ来て三ヶ月が経ちました。早くもワンセメスターが終わり、バカンスが始まりました。約3ヶ月間、一緒に頑張ってきた仲間たちとお別れというのはとても寂しい気持ちでしたが、お互いの夢に向かって進んでいく姿をみて次の学期もしっかりと頑張っていこうと改めて思うことができました。国籍はもちろん、年齢も目的も違い最初は戸惑うことばかりでしたが、素敵な仲間に恵まれたことを嬉しく思います。
クラスが始まったばかりのころはとてもゆっくりと授業が進められていましたが、徐々に早くそして難しくなっていきました。私のクラスでは毎日宿題が出されており、だいたい1時間半〜2時間かけて行う宿題でした。宿題の種類としては仏作文やグループディスカッションの資料作りが中心でした。当初は20語ほどで2つのテーマについて自分の意見を書くことだけで精一杯でした。量が多いわけではないのですが、慣れるまでにとても時間がかかりました。学期が終わるころには、70語程度を3つのテーマで書くことも楽になるほどでした。また、グループで発表資料を作り発表を行うという授業も苦労しましたが、無事に発表を終えることができたときは達成感でいっぱいでした。また、フランス語で発表するという貴重な経験もできました。授業の時間割では午前中にフランス語の基本を学ぶ授業があり、午後から選択授業という形でした。私たちのクラスはすべての授業が終わってもだいたい午後の3時ぐらいには終わります。ですから、クラスの後に友達とおしゃべりをするため、カフェ巡りをする日やショッピングに出かける日もありました。エクスは冬でも太陽がさんさんと降り注いでいるので、暖かい日は近くの公園へ行き、ベンチでのんびりおしゃべりをすることもありました。そんな学校生活の中で一番好きな授業はJeux de rôleという選択授業です。名前の通り、ペアやグループでお題にそったシナリオを作り、その後クラスメートの前で発表を行います。生活に必要なボキャブラリーを増やせるだけでなく、楽しみながらフランス語を学ぶことができました。さらにはクラスメートとの距離も一気に近くなれたような気がしました。一週間に一回の授業ですが、毎週楽しみでした。
現在、フランスではクリスマス一色の雰囲気に包まれています。もちろん、パリやマルセイユなど大きな都市は華やかで観光客であふれますが、エクスも例外ではありません。街のシンボルとも言える噴水にはイルミネーションがほどこされ、幻想的な姿を作り出しています。ミラボー通りには様々な屋台が並んでおり、土日にはたくさんの人たちでにぎわっています。クリスマスにぴったりな送り物から、みんなが大好きな甘くて美味しいものなどがそろっています。私も友人たちと何度か足を運び、楽しみました。その中でプロヴァンス地方のクリスマスに欠かせないものと言えば、サントン人形です。「サントン」とは小さな聖人という意味で、キリスト生誕にまつわる宗教的な人形です。私の家でももちろん飾り付けられており、中には部屋一室を使って降誕場面を再現しているお宅もあるそうです。クリスマスマーケットにはもちろん、たくさんのサントン人形のお店が並んでいます。一つ一つ手作りで作られており、顔もそれぞれ違っています。お客さんたちはそれを一つ一つチェックして、購入していきます。冬は寒くて暗いイメージのあるフランスですが、この時期は夏以上に賑わう時期だと思います。