17期奨学生

大山 久美子様 ニース留学6

学期末テストはどのように行われましたか?

試験は、5月末に3日間行われました。

  • production écrite  2時間:出されたテーマについて記述(500語)
  • compréhension écrite 2時間:長文読解
  • compréhension orale 30分:リスニング
  • production orale 約20分:出されたテーマについてプレゼンテーション・質疑応答
  • juridique / économique 2時間:法律と経済
  • savoir culturel 選択授業のテスト。

フランス留学をふりかえって、学校についての総評価を教えて下さい。

Alpha.b(私立学校)と大学の語学学校の両方を経験してみて、授業の進め方がまったく違うことがわかりました。私立は少人数(4~10名くらい)、会話重視で、私たち生徒の勉強したいことを聞いて、先生がそれに合わせた教材を準備してくれることもあります。先生と生徒の関係はフランクで、楽しい授業が多かったです。テストがないことがほとんどだったので、自分で意志をもって勉強しなければなりません。
大学は人数が多く(30名くらい)、カリキュラムが決まっていてそれに沿って授業がすすめられます。日本の大学の講義に近いものがありました。けれども、特に欧米の生徒は発言することが多く、それに負けないようにアクティブにならなければ、発言する機会が少なくなってしまいます。大学では選択授業や法律・文学など専門的な授業があるので、ボキャブラリーを増やすのにいい勉強になりました。テストが1学期に2回あるので、イヤでも自分を追い込んで勉強しなければならない環境です。
また、私立は1週間ごとに新しい生徒が入ってくるので、友達ができてもすぐに国に帰ってしまうことも多かったです。毎回新鮮なメンバーで勉強することができました。大学は全員が約4か月間同じ授業を受けるので、クラスに連帯感が生まれた気がします。

フランス留学をふりかえって、留学全般についての感想、想い等をお聞かせ下さい。

最初の2ヶ月はホームステイ、その後は学生寮で生活しています。
ホームステイではマダムと2人暮らしだったので、必ずフランス語を話しますし、フランス人家庭のクリスマスやホームパーティを経験させてもらえて本当によかったです。
学生寮は一人暮らしで、自炊もできますし、ストレスなく過ごすことができています。ただ、フランス語を話す機会が減ってしまうのが難点でした。寮自体は問題なく快適でした。

フランス留学をふりかえって、留学全般についての感想、想い等をお聞かせ下さい。

こちらに来て約7か月、ずっと夢だったフランス留学を実現することができて本当によかったと感じています。しかし、こちらに来て感じたのは、留学は旅行でなく生活であるということです。旅行は短いからこそ楽しい気持ちがぎゅっと詰まったものです。留学は楽しいことばかりではありません。今回の留学で、たくさんのことを考えさせられました。

長い滞在では、モチベーションが下がることもありますし、他の学生と比べて自分の上達の遅さにイライラすることもありました。それに、元々身体が強い方ではないので、体調を崩してしまうこともありました。他のワーホリビザで来ている友達はアクティブに毎日を過ごしているのに、どうして自分はこうなんだ、と落ち込むこともよくありました。

けれども、滞在4か月を過ぎた頃から、「自分は自分」と割り切ることができるようになりました。吹っ切れた大きな理由として、仕事を始めたことがあると思います。日本では社会人だったので、仕事をせずに学校にだけ通うということになんとなく違和感を感じていました。今の仕事はレストランで、アルバイトのようなものです。学校に行きながら、特に試験前は準備と仕事で肉体的に辛かったですが、それでも収入があるということは精神的に大きな安心になりました。

また、日本の家族や友達も支えもとても大きかったです。こちらにいると、フランスに一人で生活することが当たり前になります。そこで落ち込んだことがあっても、「皆ができてるんだから、自分で何とかしないと」と焦ることもしばしばでした。けれども、家族や友達に「海外に一人で暮らすこと自体、すごいことなんだ。日本には留学したくても実行できない人がたくさんいる。今ニースに住んでることに、自信を持っていい。」こう言ってもらって、肩の荷がふっと軽くなりました。

そこからは、自分のペースでフランス滞在を楽しむことができるようになりました。学校の最終試験も無事合格できましたし、今は仕事と、友達とお酒を飲むこと、旅行することをのんびり楽しんでいます。語学のレベルアップはもちろんですが、今回の留学は自分を知るいい機会になりました。留学をして本当によかったと感じています。

特に思い出深い出来事を2つ教えて下さい。

ホームステイ先のマダム家族のクリスマスパーティに参加できたことです。夜から一つの家に20名くらいが集まって、食べる・飲む・踊るのどんちゃん騒ぎでした!大きなクリスマスツリーや大量のプレゼントに驚かされました。

もう一つは、語学力についてです。先日DELF B2の試験を受けました。フランスを出発する前にDELF B1レベルは合格していたのですが、リスニングが本当に難しかった印象がありました。けれども、先日久しぶりにそのテキストを聞いてみると、びっくりするほど簡単に感じました。日々の中で語学力の成長を感じることは難しいですが、やはりフランスに住んでいれば気付かないうちに力はついていたんだなぁと実感」しました。

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