●宿舎について
以前のレポートでも述べましたが、結論から述べると私は寮を選んで大正解だと思っています。フランスに来て出会った友人の中でも、ホストファミリーと合わずに家を転々とする人もいましたし、厳しすぎるルールやプライバシーの確保などに困っている人もいました。寮生活は個人の部屋もきちんとあり、鍵もかかります。キッチンは共用なので週末は少し混雑しますが、部屋の中にトイレやシャワーもついていて、広さも申し分ないですし、収納もきちんとあってもったいないぐらいです。月に一回ないしは2ヶ月に一回程度、寮内でイベントが行われる点も寮を選んでよかった理由の一つです。直近ではフランスのイースター、Pâquesのイベントもあり、寮内で卵探しをしました。日本ではできない経験だったのでとても楽しかったです。また、立地もダントツで良いのではないかと思います。TGVの駅から徒歩10分もないので、週末パリへ遊びに行き、最終のTGVで帰ってくることもできます。中心街も徒歩圏内で、少し歩くとメーヌ川という大きな川があり、湖や公園などもあり、春になるとピクニックが気軽にできます。比較的安価なスーパーマーケットも徒歩で行けるので洗濯機を回している間などに行って帰ってくることもできます。もちろん学校までも徒歩ですし、トラムの駅も徒歩圏内なので、遠出したい時もすごく便利です。このような立地もあって次のセメスターも満室なぐらい人気なようです。
あえて不満な点を挙げるとすれば先ほど述べたキッチンの広さ、シャワーヘッドが取り付けられないということぐらいです。バスタブまでは望みませんが、フランスに来た当初はシャワーヘッドがなく水がドバッと流れる方式のシャワーに驚きましたが、慣れてしまえば今はなんともないです。
最後に私が本当によかったなと思うのが、フランス人の友人ができたことです。語学留学なので学校で出会う友達はフランス人ではない外国人です。ネイティブの、そして同世代の友達が寮でできたことが私のフランス語力向上の助けになったことは確かです。寮には様々な学部を専攻する学生がいて、出身地も皆異なるので、より多くの価値観に触れることができたと思います。来月のバカンス時にはその中の1人と旅行する予定を立てていて、とてもワクワクしています。平日の夜はみんなでカードゲームをしたり、ビリヤードをするのですが、今までこうやって夜遅くまで友達と遊んだり語り明かす経験がなかったので、もうすぐこの生活が終わってしまうことがとても悲しいです。