33期奨学生

渡邊結加様 リール留学4

Q今回のご留学でフランス語力に変化はありましたか?

留学前と比べ、とても伸びたと感じています。留学前は、読むことや書くことはできても、話すことや聞くことが本当に苦手で、できないに等しかったです。1年間の留学を経て、話すことへの抵抗がなくなり、長い文章のリスニングも得意とはまだいえないものの、聞き取れるようになりました。来たばかりの頃は、全くフランス語を話すことができないに等しかったのですが、帰る頃には、悩みがあるたびに親友にフランス語で相談をしたりするなど、フランス語のおかげでより濃い人間関係を築くことができた気がします。

Q学校についての総評価

もう1回留学に行くとしても、絶対にリール大学を選ぶくらい最高の大学でした。もちろん、規模の大きい大学ではないので設備などの面では、もっと良い大学がたくさんあると思います。しかし、リール大学は、先生と生徒の距離が近く、期末テスト対策もしっかりとしてくださり、本当にフランス語の勉強がしやすい環境でした。模擬テストを何度も行ってくださるところや、テスト内容やテストに向けた勉強のやり方などを丁寧に教えてくださったので、不安を抱えることなくテストに挑むことができました。

Q宿舎についての総評価

近くに、大型のショッピングモールがあり、駅からも近く、最高の立地でした。その立地のおかげで、毎週のように友人たちと私の部屋でホームパーティーをしておりました。ベットも2台あったので、日本から友人が遊びに来てくれた際にも、私の部屋に泊めることができました。

Q特に思い出深い出来事

お世話になった友人へのプレゼントです

たくさんの思い出があるのですが、1番心に残っているのは留学の最終日です。この1年間、お世話になった方々にお礼を伝えて、引っ越しをし、最後の夜は親友の家に泊まったのですが、朝まで笑いが絶えない本当に楽しい夜でした。1年前の自分では、フランス語だけでこんなに楽しい時間を過ごせる日が来るとは夢にも思っていなかったので、フランス語力の上達も感じました。また、リールを出発する際には、友人たちがお見送りをしてくれました。親友が、T G Vに荷物を入れるのを手伝ってくれたのですが、荷物を入れ終わり、さよならをするタイミングになった途端、突然声を上げて、顔をくしゃくしゃにして泣き始めてくれました。お別れすることに慣れており、「一生のお別れじゃないからまた会える」という考え方を持っている親友で、普段あまり泣いているところを見たことがなかったので本当にびっくりしました。1年という限られた時間ではあったのですが、留学後も大切にしたいような素敵な出会いにも恵まれ、本当に留学をしてよかったという思いでいっぱいです。

お見送りに来てくれた友人たちと撮った写真です

Q大学卒業後の渡邊様の将来の方向性に関し、留学中に考えたことや決めたことなどがあれば教えてください。

ムスリム教を信仰している友人とランチをした日です

留学前から、就きたい職種や業界は決めていたのですが、留学を通してより一層「絶対にこの業界がいい」と思いを強めることができました。特に、多様性への理解を自分の目で深められたことが、留学ならではの経験だったなというように感じています。クラスに何人かイスラム教を信仰している友人がいたのですが、ラマダン期間中や普段の大学でのランチの時間を通して、食文化の違いを知ることができました。中でも、ラマダン中、女性は生理期間だけはいつも通り食事をとっていいというルールは、今まで知らず、ニュースだけでは1部のことしか知ることができないなと感じました。

Q帰国し日本で始めたいことや、やってみたいことがあればお教えください。

 帰国後は、いくつか検定試験を受けたいと考えています。フランス語はDELF B2を取得するのが今年度の目標です。日本での生活では、フランス語に触れたり話したりする機会が圧倒的に減ってしまうと思うので、定期的にフランスにいる友人と電話などをし、せっかく身につけたフランス語力をキープしたいです。また、フランス留学中に、多くのウクライナ人たちと出会い、ロシア語の勉強も始めました。そのため、ロシア語検定4級を目標に、ロシア語の勉強も続けていきたいです。

Qこれから留学する後輩へのアドバイス

留学をしたら、きっと刺激的でとても楽しい日々が待っていると思います。初めの頃は、完璧ではないフランス語で質問をしたり、誰かに話しかけたりすることに抵抗や恥ずかしさがあるかもしれません。

けれど、何よりも「私はあなたと話したい。あなたと仲良くなりたい。」という想いさえ、胸に持ち続けていれば、絶対に友達はできますし、相手の方も一生懸命理解しようとしてくれるはずです。なので、留学をする際には、小さな勇気を持って、毎日フランス語でコミュニケーションを取るという意識を持ちながら生活すると、どんどんフランス語を話すことが楽しくなると思います。海外で住んで勉強するという機会があることは、本当に貴重で特別なものだと思います。なので、どんな環境でも「置かれた場所で咲く」意識を持って生活をしていると、絶対に楽しくて幸せな留学生活が待っていると思います!

親友とのお気に入りの1枚です
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