Q学期末のテストについて教えてください。
必須科目の4技能と文法、選択科目のfrançais de tourismeとculture et patrimoineの計7科目ありました。4技能と文法のテストは普段の授業と比較して難易度は易しく感じました。テストの形式はDELFと似ている印象です。例えば、スピーキングのテストは、与えられたテーマについて5〜7分間自分の意見を述べた後、先生と短いディスカッションをするという内容でした。一方、選択科目は暗記事項が多く、少し苦労しました。特にfrançais de tourismeは暗記問題に加え、私が不得意なリスニング問題も含まれていて難しかったです。
Qクラスの時間割について。
Q学校以外でどのようにフランス語を学習されましたか?フランス語力に変化はありましたか?
毎日のホストファミリーとの時間が学校外での勉強になっていました。おかげさまで、フランス語力の変化はおおいにあったと感じています。学校の授業は基本的にレクチャー形式が多く、生徒が主体的に話す時間は短めでした。加えて、友達との会話は主に英語だったため、私にとってホストファミリーとフランス語を話せる時間がとても貴重でした。ホストファミリーとの関わりがあったからこそ、スピーキングにとことん取り組むことができたと思っています。
渡仏後直後はホストファミリーの言葉がほとんど聞き取れず、知らない語彙はもちろん、知っているはずの単語もキャッチすることができませんでした。しかし、ともに時間を過ごすにつれて、徐々に知っている言葉から聞きとれるようになり、雑談も少しずつできるようになっていきました。私がゆっくりと拙いフランス語を話している時も、私が言葉を見つけるまで待ってくださったり、適切な単語を教えてくださったりしました。ホストファミリーの皆さんの温かい支えがあって、フランス語が上達していきました。 最終的には、基本的な日常会話はほとんど困ることなくできるようになり、タクシーの運転手さんと会話を楽しむこともできるようになりました。4ヶ月という短い期間ではありましたが、「フランス語を使う恐怖を克服する」という個人的な目標は達成できました。慣れるまでは大変でしたが、とことん話す環境を与えてくれたホストファミリーには感謝の気持ちでいっぱいです。
Q学校についての総評価
私にとって理想的な学校でした。学校選びでは、細かいレベル分けと大学附属の語学学校である点を重視しました。
モンペリエ第3大学のレベル分けは、A1からC1&C2の5段階に分かれていました。学校によっては違うレベルの学生をまとめて同じ授業で教えることもあるとのことで、自分にとって一番適した授業を受けるべく、レベル分けの細かい学校を志望しました。入学時のレベル分けは入学テストやDELF・DALFの結果で決まりますが、学期が始まって1週間はクラス変更が可能でした。私は複数の授業を試して自分の感覚とぴったり合う授業を選ぶことができてよかったなと感じています。
大学附属の語学学校を志望した理由は、私の留学の目的に合っていたからです。大学附属は基本学期制なので、学期ごとに授業の区切りがつきます。私が入ったB1クラスは、学期を終えた頃にはB2クラス相当になる、ということをターゲットにしていました。私はDELF B2合格を目指していたので、大学附属であれば、今学びたいことをピンポイントで抑えられると考えました。また、学期制であれば、1学期間同じクラスで勉強することになります。一緒に勉強をしたり、励ましあったり、テスト後に旅行に行ったりしたことは、クラスの友達と仲を深める時間があったからこそ経験することができたことだと思っています。大学附属でない学校の場合、短期間の受講生が多く、頻繁に人が入れ替わるので、様々なバックグラウンドをもつ人とたくさん出会うことができる利点があるかもしれません!
一方で、注意点もあります。4技能と文法以外に選択科目をいくつか履修するのですが、受講枠は先着順でした。教室が大きくなかったため、人気な科目の初回授業に遅れた生徒が、椅子が足りないことを理由に履修を断られることもありました。希望通りの科目を履修するためには、早めに教室に行って席を確保することをおすすめします。
Q宿舎についての総評価
ホストファミリーの方々との生活はとても楽しかったです!生活スタイルの違いがあった時も親切に話を聞いていただきました。私の勉強にもとっても協力的で、スピーキングのテストの練習や文章の添削もしてくださるとてもあたたかい方々でした。帰国後も連絡をとり続けていて、近々ビデオ通話をする予定でいます!
Q 今後の進路/これから留学する後輩へのアドバイス、自由記載
今回の留学はとても短い期間ではありましたが、想定以上の収穫を得ることができたと感じています。帰国後の今も、引き続きDELF B2の試験に向けて勉強しています。
私はホストファミリーとの生活をおすすめしたいです!ホストファミリーと共に過ごすことで、授業だけでは学ぶことができない、より自然で生きたフランス語を知ることができます。最初は、家族を離れて見知らぬフランスの家庭に一人で飛び込むことに不安もありました。しかし、ホストファミリーのみんなが温かく迎えてくださったおかげで、時間とともに緊張はほぐれていきました。今では異国の地にできたもう1つの家族のような存在です。この経験は私にとって大切な宝物になりました。これから留学を考えている皆さんも素敵な思い出をたくさん作ってくださいね!