リヨンの冬のイベントについて教えてください
早いお店だと10月中旬くらいから、ショーウィンドウがクリスマス仕様に変わり、アドベントカレンダーなども店頭に並び始めます。また、11月下旬からPerrache駅前のplace Carnotにてクリスマスマーケットが始まります。週末のマーケットは自由に動くのが難しいほど混雑しますが、やはり、キラキラ輝くイルミネーションや、美味しそうなホットワインにアリゴ、可愛らしいクリスマス小物が並ぶ様子にはワクワクします!
Fête des lumières は1643年に始まり、毎年12月8日を含む4日間にて開催されます。2024年は12/5(木)〜8(日)までの開催で、私は土曜日に友人たちと出かけました。ベルクール広場のルイ14世は華やかなスノードームに変身し、フルビエールの丘にそびえる大聖堂も光に包まれます。また、ベルクール広場からテロー広場までの大通りも光のアーチが続き、ホットワインなどの出店もちらほら。テロー広場では市庁舎やリヨン美術館の壁にプロジェクションマッピングが映し出されていました。終了時間の少し前に広場に到着したので、フィナーレを見ることができました。プロジェクションマッピングが終わると“Bravo!”と叫ぶ人、拍手で感動を表す人、指笛を鳴らす人など、会場が熱気で包まれました。
たくさんの人が集まるとても大きなお祭りではありますが、行きも帰りも、道が広いので身動きが取れないということはありません。ただし、メトロが無料になるため、帰りは駅に長蛇の列ができます。お越しになる際は、帰宅時は徒歩か、ひたすらメトロを待ち続けることになる可能性をお忘れなく!
滞在先のファミリーの紹介
自宅でクリスマスパーティーをした時の写真です。ツリーはもちろん、テーブルまでかわいく飾り付けしてくれました。
今回滞在させていただいてるファミリーは、マダムと息子さん1人、娘さん2人の4人家族です。
マダムは3歳までの子供たちが通うプレスクールの先生で、明るく快活な方。数年前、中国にお住まいだったこともあって日本も訪れたことがあり、日本の話も関心を持って聞いてくださいます。
お子さんたちは10〜14歳。話すスピードが大人よりも数倍速いので私自身は日常的にコミュニケーションを取るのはなかなか難しいですが、マダムとおしゃべりしている様子からとってもチャーミングなのが分かります。日本のような部活動はありませんが、それぞれバスケットやバレエをやっていたり、ピアノやドラム、合唱など毎日それぞれが忙しくしています。
一方で週末はアペリティフをしたり、夕飯後にボードゲームをしたり、家族で過ごす時間も大切にしているご家族です。
ホームステイ滞在でうまくステイ先とやっていくコツがあれば教えてください
小さなことでも何か聞いてみること、1日に1つでも話しかけられそうなトピックを見つけて、コミュニケーションを取ることです。または、ファミリーの話を聞いている中で、分からないことがあったら正直に、分からなかったからもう1度言ってほしい、と伝えることです。
初めてホームステイをした時は、今よりさらに初心者だったため、ほぼ何も質問できないし話しかけることもできず、ファミリーからtimide(消極的)と言われてしまいました。フランスでは意見を言わない人、はっきりと意思表示をしない人はあまり尊重されません。たとえ文法がめちゃくちゃになったとしても、単語しか言えなかったとしても、なんとかコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切だと思います。少なくとも、ホストファミリーや学校の先生は、何を伝えようとしているのか汲み取る努力をしてくれるはずです。思うように伝わらないのは当たり前だと思って、とにかく発言することを意識するといいのかなと思います。
よく利用するスーパーや最近の物価について教えてください
私はほとんどの買い物を週末marchéで済ませています。少し形の良くない野菜や果物を安く売ってくれていて節約になりますし、農家さんから直接買うことができるので新鮮さは抜群です。
日用品や調味料はLyon Part Dieu 駅のショッピングセンターに入っているcarrefourに2-3週間に1回くらい行って揃えています。
食材が足りなくなった時たまに行くのは、ステイ先最寄りのALDIというドイツ系ディスカウントスーパーです。じゃがいもが1キロ0.99€など、どこよりもお安くお使いができます。
物価は、(円安の影響もあると思いますが)乳製品以外は全般に日本より高いか同じくらいです。ただし、バゲット、牛乳やチーズは種類豊富かつお手頃です。例えばバゲットはパン屋さんの美味しいものも、1本1€前後、牛乳はスタンダードなもの(全乳、無脂肪乳などでない)なら1L1€くらい、冬の風物詩モンドールは1ホール15-20€!(日本では5,000円前後で、しかも大抵予約販売。)ついつい手が伸びてしまいます。
反対に、日本よりもすごく高いと感じているのは魚介類です。特にリヨンは内陸ということもあってか、魚はタラかサーモンだけ、しかも、少なくとも1切れ3-4€します。(その上ウロコが残っていることもしばしばで、自分で下処理しなければなりません。切り身なのに!)
食事は日本と同じようにはいきませんが、できるだけ新鮮で手に取りやすい価格のものをmarchéで探して買うようにしています。
日々のお昼ごはんについて
ステイ先では毎日の朝食(自由に食べていいスタイル)と、週3回夕食を一緒に取っていますが、昼食は含まれていないので自分で用意しています。リヨンでは午後の授業なので、ほぼ毎日家で昼食を取ってから出かけます。
日本ではいわゆる家庭の和食を食べることが多かったのですが、フランスだと手に入りにくい食材もあるので、野菜を中心に簡単に調達できるもので、どちらかというと洋風寄りのものを作って食べています。写真はmarché の野菜とダブルクリームを使ったエビチャウダーと、洋風ピーマンの肉詰めです。