アンジェでの暮らしについて
アンジェに来て1ヶ月が経ち、学校や暮らしにも慣れてきました。アンジェは住みやすい街だと聞いていましたが、本当にその通りで、人々も街並みもとても素敵な街です。
気候に関してですが、9月は日本よりも涼しいと思っていましたが、暑い日は想像よりも多かったように思います。しかし、あの湿気でモワッとした不快感がないだけで、こんなにも過ごしやすいのかと驚きましたし、夜9時ごろまで外が明るいことにもとても驚きました。10月は秋を感じるようになり、昼夜の寒暖差も大きくなってきました。夕方16時ごろ1番太陽が照っており、半袖でも十分ですが、夜中は少しひんやりします。10月からのセメスター開始前にパリへ行ったのですが、パリはもっと寒く、セーター1枚でも寒いぐらいだったので、アンジェの気候がとても良いことがわかりました。
アンジェの街自体は広くもなく狭くもなく、行きたいところには徒歩で行くことができます。少し大型のスーパーやショッピングモールなどはバスやトラムを利用すれば気軽に行くことができます。
大学について
学校は寮から歩いて15分〜20分の場所にあります。9月は1ヶ月間、夏期講座を受講しました。クラス分けテストは全員が同じ問題を解くような形で、回答は全てマークシートに記入しました。クラスメイトは12人程で、スペインやアメリカ、台湾、韓国、インド人がおり、日本人は私を含め三人で、思っていたほど多くありませんでした。授業は文法や会話など総合的なLANGUE、リスニング、会話の三つで、基本的に朝8時半からお昼過ぎまでです。先生は生徒に質問を投げかけることが多く、自由に発言することができます。レベルが同じ人たちなので、間違っても恥ずかしいことはありません。私は語彙力に欠けていて、先生の指示する内容がわからなかったこともあるのですが、わからないと伝えるとわかりやすく言い換えてくださるので、理解できない時は率直にその場で言うことが大切だと思いました。私のクラスは1ヶ月かけて基礎的な文法を学びました。私にとっては秋学期に向けての基礎固めになり、レベルを一つ上げることができたので、夏期講座を受けてよかったと思います。
10月から秋学期が始まりましたが、私のクラスはLANGUEの授業の他に美術史やフランスの現代社会について学ぶ選択授業をとることができます。全てフランス語で進みますが、先生方はわかりやすく話してくださるのでとても楽しく授業を受けることができています。必修のLAUGUEの授業は14人中全員がアジア人、その内8人が日本人で、夏期講座との違いに驚きましたが、ベトナム人や中国人の友達もでき、フランス語で話す機会が先月より増えたように感じます。
寮について
前述の通り、私が住む寮は大学まで徒歩圏内にあります。駅や中心街からも歩いて10分ほどで、立地条件としては申し分ないと思います。私が到着した9月は日本人はおらず、ほとんどがフランス人でした。学校の先生方と違い、話すスピードがかなり速いので聞き取るのは大変ですが、とても仲良くしてくれます。中には日本が好きな学生もいて、一緒にゲームをしたり、9月は自分たちで料理した食事を持ち寄ってパーティーをしたりもしました。10月からは同じ日仏文化協会から来た学生も増え、さらに賑やかになりました。部屋は1人部屋で、とても広いです。トイレもシャワーも自分の部屋にあり、週末はほとんど部屋の中で過ごしています。食事は平日の朝と夜に提供されます。夜ご飯はとても美味しく、毎日違った料理を食べることができます。週末は近所のスーパーに買い物に行ったり、キッチンで料理をしたりします。フランスは野菜がとても美味しく、生で食べられるものも多いので助かっています。
フランスはやはり物価は高いですが、ここでしか得られない経験も多く、したいと思ったことはなんでも挑戦しようと思っています。まだ、恥ずかしい気持ちが勝ってしまい、寮のフランス人たちと話す機会が少ないので、これからはもっと積極的に話しかけていこうと思います。