持ってきて良かったと思うものはありますか?
持ってきて良かったと思うものをいくつかご紹介します。
まず「部屋用スリッパ」です。室内でも土足文化のあるフランスでは部屋用スリッパは到着してすぐに使うため日本から持参することをおすすめします。こちらでも購入することは出来ますが、お店ではではスリッパらしいスリッパはあまり見かけず室内履きといったようなルームシューズが多いです。
次に「飲みなれた薬」です。頭痛や腹痛、女性の方は生理痛など日本で飲みなれた薬がある方はそれを持参すると安心だと思います。私は薬を1種類しか持ってきておらずこちらに来て体調を崩した時、現地の薬を3種類ほど購入しました。特に合わないということはなくどれもよく効きましたが、体調が悪くなってから買いに行くのも大変なので常備しておくと良いと思います。
最後に「電子辞書」と「日本語の文法書」です。電子辞書は勉強以外でも、会話や買い物、レストランで分からない単語を調べるのに役立ちます。しかしこちらに来て驚いたのが電子辞書をクラスで自分しか持っておらず、クラスメイトたちは皆携帯で単語を検索していることです。クラスの初日に電子辞書を開いていると「ニンテンドーかと思った(DSだと思った)」と言われたほどです。また日本語の文法書は、習った文法の確認やフランス語では理解することができなかった部分を補うのに役立ちます。
日用品は基本的にこちらで何でも揃うので、到着して1週間ほど過ごすことのできる荷物で十分だと思います。リヨンには無印良品もユニクロもありますし、アジアンスーパーもいくつかあるので割高にはなりますが日本のものを買うことは可能です。もし日本でしか買うことが出来ないお気に入りの商品があれば、それらは持参すると良いと思います。それ以外は、フランスでしか販売されていないものを買って試してみるのもいろいろな発見があって面白いと思います。
現地で日本との違いに驚いたことはありますか?
こちらに来て、道の汚さに驚きました。タバコの吸い殻や犬のふんなどがたくさん落ちており、いつも足元に注意して歩かなければなりません。初めての土地でついつい建物やお店を見ながら歩いてしまうので、何度も犬のふんを踏みそうになりました。またこちらでは道でも大学のキャンパス内でも歩きたばこをしている人が非常に多いです。街を歩いていると、前を歩く人の煙が顔に飛んでくることもよくあります。いかに日本が清潔で、喫煙に対して厳しい国であるかを感じます。しかし街にあるごみ箱の数はフランスの方が多いような気がします。それなのになぜ道が汚いのだろう、と疑問に思います…。
もうひとつ驚いたことは「挨拶」の違いです。フランスのお店では、日本のようにお客様が第一という精神が無いので「店員対客」ではなく「人対人」で接しているような感じがします。お店に入るときは、自分もお店の人も必ず「Bonjour(こんにちは)」と言い、お店を出るときは「Au revoir(さようなら)」や時間帯に合わせて、「良い一日を」「良い午後を」「良い夜を」などと言います。日本のように接客の態度が良いわけではありませんが、こちらに来て、お店の人と挨拶の言葉を交わすだけで充実した気持ちになっていることに気づき、挨拶って大事なのだなと改めて実感しました。
現在の食生活(朝、昼、晩)について具体的に教えてください。
私の通うリヨン第2大学は授業のある時間が曜日によって異なるのでその日の授業の時間に合わせて行動します。授業の時間帯は10時―16時、12時―16時、8時―18時など、日によってかなり異なるので生活リズムはあまり安定しません。学校からまっすぐ寮に帰ることもありますが、基本的にどこかをぶらぶら散策して帰ることが多いです。そして寮に帰ってから夕食を食べます。夕食後は部屋でゆっくりしたり、課題や復習をしたりします。
週末は日によって異なりますが、友人とカフェに行ったり、リヨンを散策したり、一人でショッピングや散歩をしたり、また一日部屋で過ごすこともあります。
また、私は金曜日がお休みなので三日間の週末を利用してパリにも行きました。お金も体力も必要なので頻繁には出来ませんが、これから週末を利用してフランス国内を旅行できたらなと思っています。
現在使用している携帯のタイプを教えてください。
私は日本でずっと使っていたSIMフリーのiphoneを持参し、こちらのfreeという携帯会社のSIMカードを入れて使っています。freeでは毎月100GBを使用することが出来る20ユーロほどのプランを契約しています。日本と比べるととてもお得です。こちらにはいくつか携帯会社があるようでfreeはその中でも一番安いです。ですが、安いからか他社の携帯と比べて電波の繋がりが非常に弱いです。街では繋がらないことの方が多いですが、慣れてくると特に困らなくなってきました。
リヨンに到着して2か月が経ちました。
リヨンに到着してすぐは「これから1年って長い」と思い、日本に帰りたくなっていましたが、2か月経ってみると「もう2か月経ったのか」と思うほど時間経つのが早く感じられて驚いています。また、その時間の流れの速さに自分がついていけず焦る気持ちもあります。ですがまだまだ時間はあるので自分のペースでフランス語、そしてフランスを、楽しんでいけたらと思っています。