23期奨学生

那須 円香様 自己紹介

私は中学3年生の時に教わっていた英語の先生がとてもいい先生だったことが大きなきっかけで、その時から英語がとても好きになりました。そして高校でも英語に特に力を入れるようになりました。高校3年生の時、進路を考える際に大学でも語学を専攻したいと思ったのですが、せっかく専門的にやるなら英語以外の言語にも挑戦してみたいと思うようになりました。そこで自分が何に興味があるのか、学びたいのか考えたところクラシックバレエなどの舞台芸術が盛んなフランスへの関心が高まりました。私は幼い頃からクラシックバレエを習っていたからです。約12年間習っていたこともあり、私の生活の中心でした。どんなことを自分が学びたいか、何に興味があるかを考えた時、自分が一番興味を持つクラシックバレエが頭に浮かびました。また、母親の影響で劇団四季といった舞台にも関心があったため、舞台芸術といった文化が自分が一番興味を持って専攻できることなのではないかと思いました。そして大学ではフランス文学を学ぶことにしました。

フランス語は難しい言語だと聞いたことはありましたが、大学で実際に授業を受けてみるとその通りで、たまに英語と似た単語があることも逆に混乱してしまいました。男性形や女性形が単語ごとにそれぞれ分かれていることや、冠詞のつけ方もフランス語を勉強する上でとても難しい点だと思います。ですがフランス語は音がとても綺麗な言語だと聞いていて思いますし、そこがとてもフランス語の素敵なところ、魅力だと思います。

これまで2~3週間ほどの語学留学をしたことはありましたが、長期の留学や海外滞在はしたことがありません。ですが元々漠然と留学にあこがれの気持ちを持っていたことや、私の周りで留学をしている人が多いことにも影響を受け、やはり大学生のうちに長期留学がしたいという気持ちが高まりました。フランス語を話せるようになりたい、と思っていてもなかなか日本で、大学の授業だけで会話を身につけるのは難しいです。話せるようになるには実際に日常の中で使っていく必要があると思います。去年の夏、カナダのモントリオールに短期で語学研修に行きました。モントリオールは英語とフランス語両方を使う街で、研修では英語を勉強したのですが、街ではフランス語を目にしたり耳にしたり、少し使う機会もありました。実際にフランス語を使おうとしても、伝えたいことをどうやって伝えたらいいのか、そして伝えられないもどかしさを感じ、もっとフランス語を実践的に使いたい、と思うようになりました。そして3週間くらいの短期滞在で感じたのは、ちょうど日本に帰る頃にその環境に慣れて、もっと滞在していたいのに、という気持ちでした。短期滞在だと、勉強へのモチベーションや刺激は充分受けられますが、語学力の向上という目的にはとても短いと感じました。また、もっと長い滞在ならその国の文化や習慣をより深く感じることができるのに、とも思いました。留学の目的には語学力のことだけではなく文化や習慣をいかに受け入れて馴染めるかも重要だと思います。

私は旅行をすることが好きで、台湾や韓国、香港には行ったことがあるのですが、ヨーロッパにはまだ行ったことがないので、また新しい刺激を受けるだろうと思います。アジアとはまた雰囲気が大きく違うと思うので、そういった雰囲気を感じることもとても楽しみです。

長期で海外に滞在する、という体験は初めてのことできっと大変なこともたくさんあると思います。ですが、毎日を後悔のないように過ごして、日本では感じられない異文化を肌で感じたいです。きっとこの体験は、その後に待っている就職活動や社会に出てからの生活へも大きな手助けとなることでしょう。今はまだ将来やりたいこともはっきりとは定まっていませんが、これからの期間を通して何か将来へのヒントになるようなことを少しでも見つけたいです。

今回の留学に対して正直今はまだ不安の方が大きいですが、おそらく一生に一度の、大きな経験をできるチャンスを得たので、このチャンスを無駄にしないようにリヨンでの滞在を有意義なものにしたいです。そしてこの奨学生のレポートを通して、留学に興味のある人や悩んでいる人へ少しでも参考となるように頑張りたいです。

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