学校や町、滞在先の印象
日本でフランス語を勉強していたとは言え、新しい環境で全てがフランス語だったので最初の頃は授業の内容を理解するのがとても難しく、宿題があるのかどうかも理解できなかったこともありました。ただそれも毎日学校に通っていると慣れていくもので、だんだんと授業の内容をすべてが理解できなくても自分なりに消化するコツを掴みました。クラスメイトも、もちろん日本の大学みたいに全員が同世代というわけではないので最初はとても違和感を感じましたが、だんだんと同世代だけではなく幅広い年齢層の人たちと勉強をすることも語学学校の良い点ではないかと感じるようになりました。すでに大学を出て社会に出た経験がある人や、既婚者など圧倒的に自分より社会経験が豊富な人たちが多かったので、フランス語のことだけではなく自分の一般知識の乏しさにも気付かされました。
リヨンに来て約半年がたち、その間にフランス国内でも色々な街を訪れましたが、リヨンが一番留学の環境としてはいい街なのではないかと思っています。色々な街を訪れたことを踏まえてみてもリヨンは治安はいい方だと思いますし、交通の面でも、お店や食生活の面でも便利な街だと思います。
滞在先の寮は、立地がいいのでその点にとても満足しています。学校までも15-20分ほどですし、最寄り駅からも5分くらいで、ベルクール広場やショッピングモールまでも10分ちょっとくらいで行くことができます。寮に友達もいますし楽しく過ごせているので満足です。
バカンスの過ごし方、旅行など
せっかくヨーロッパにいるということで、バカンスの間は各々旅行に出かける人たちがとても多いです。
私はこの約半年の間に国外ではスイス、ドイツ、ベルギー、イギリスに、フランスでは日帰りも含めてアヌシー、パリ、リール、ストラスブール、コルマール、ブダペスト、ペルージュに行きました。リヨンからだとアヌシーとペルージュはとても近いため日帰りで行くことができるので、バカンスの間でなくても週末を利用して足を延ばすことができます。どちらもとてもきれいな街で、特に天気がいい日に行くととても気持ちよくて自然を感じることができます。
スイスは10月末に行ったのですが、その頃はまだそこまで寒くなく気候が良くて、とても気持ちがよかったです。リヨンからのアクセスも良く、1泊でジュネーブとローザンヌに行きました。フランスに比べて人が少なく広々とした印象でした。また、フランスよりもアジア人が多く、中でもおそらく観光客ではなく現地に住んでいるであろう日本人を多く見かけました。物価が高かったのが難点でした。
クリスマスはクリスマスマーケットの本場ということで、ドイツのニュルンベルクというところに行きました。日本で開催されているクリスマスマーケットには行ったことがあったのですが、全く規模が違ってとても感動しました。ニュルンベルクに行く際に飛行機でアムステルダム経由で向かう予定だったのですが、一本目の飛行機が天候の影響で遅延して乗り継ぎができず、アムステルダムでの1日滞在を余儀なくされ、ドイツ観光が1日削られてしまうというハプニングがありました。アムステルダム滞在のホテルや、代わりの飛行機のチケットはもちろん航空会社持ちだったのですが、時間と体力が奪われました。とても大変でしたがこれも一つの貴重な体験だったと思います。
ベルギーはブルージュという都市に行ったのですが、とても小さな町だったので日帰りで楽しむことができました。北のベネチアと言われているように小さな川が多く流れていて、私は時間がなかったのですが余裕があれば船に乗るのもとても楽しいと思います。また、馬車の町ということで馬車をよく見かけました。たまたまかもしれませんが、日本人の観光客を多く見かけました。
イギリスは、今までした旅行で訪れた都市の中で一番良かったです。パリにも負けないくらいの観光スポットがあって、街並みもとてもおしゃれで雰囲気が私の好みでした。また、ミュージカルが盛んなので興味がある人はミュージカルを見ることをお勧めします。毎日いくつもの演目がそれぞれの劇場で開かれています。そしてロンドンには日本食を食べれる場所がとても多かったです。ほかにも韓国料理などアジア人が経営するレストランが多かったので、アジアの料理が恋しくなっていた身にとってはとてもありがたかったです。
ブダペストは2月の初めに行きましたが、とても寒くて雪がちらついていました。夜景が本当にとても綺麗で、有名な温泉にもはいることができてとても良かったです。また、物価がとても安くてユーロで言うと2,3ユーロほどあれば一食分満足できるくらいの量を食べることができました。
パリはやはり誰もが想像する通りのエッフェル塔や凱旋門、シャンゼリゼ通りなど、今まで写真でしか見たことがなかった風景を生で見ることができてとても感動しました。その反面、スリや盗難の点ではやはり気を付けなければならないと思いました。観光客が多い分それを狙う人も多いわけで、私たちもいつ狙われてもおかしくないと思い、警戒しながら行動しなければいけないと思います。ただ、その点だけ注意すればパリはとてもいろんなものに溢れている町だし、フランスにいる間には何回も訪れたくなる街です。
リールはとても小さな町で、メトロも2本のみであとはバスとトラムを利用する感じでした。2月に行ったのですがとても風が強くリヨンやパリより寒かったです。イギリスやベルギーが近くアクセスの良さがいいなと思いました。街はとてものどかな雰囲気でした。
ストラスブールとコルマールはとても近いので、ストラスブールに訪れる際に、すこし時間を取ってコルマールにも訪れるのが良いと思います。クリスマスの時期に行ったのでツリーやイルミネーションがとても綺麗でした。また、ストラスブールもコルマールも建物が特徴的で街並みがとても可愛らしかったです。
学期末テストについて
語学学校ということもあり学校ではフランス人と知り合うことはありません。寮もフランス人はたくさん住んでいますがあいさつ程度でなかなか友達になることは難しいですが、近所に住んでいる人など寮内でよく会う人は大体同じなので、自分から頑張って話しかければ仲良くなれると思います。あとはフランスに留学している日本人と日本語を勉強しているフランス人が集まる言語交流カフェに行けば、たくさんのフランス人がいます。そこに行けば自然と知り合ったり、友達の友達などを伝ってどんどん交流を広げることができると思います。あとは交流系のイベントがあれば積極的に参加したり、バディ制度(リヨンカトリック大学に通うフランス人学生と規定の期間内ペアを組み、フランス語を教えてもらったり、逆にそのペアの学生に自国の文化を教えたり、交流することができる制度)などもあるので、私はまだ利用したことがないのですが、学校側から申し込みができますので、活用してフランス人学生と交流することができると思います。
フランス人学生との交流
私は毎日9時から12時までが授業のため、平日は学校が終わった後昼食を食べ、基本的にその後は夜まで自由な時間を過ごしています。週に一回、バレエのレッスンに行ったり、友達に会ってショッピングをしたり、一人でショッピングすることもあります。または部屋で掃除や洗濯をしたり、パソコンで映画を見たりしているうちに夕食の時間になるので、夕食を食べ、その後に宿題や復習をすることが多いです。授業の時間が長いわけではないので、自分次第で有意義な時間を過ごすことができると思います。逆に言うと自由な時間が多い分何か自分でやることを見つけて外に出ていかないと、何もせずに時間が過ぎて行ってしまいます。もちろん何もしない時間も大事ですが、それをずっと続けるというわけにもいかないので、こちらで何か習ったり、ただ近くを散歩したり、サイクリングしてみたり、何でもいいので何か自分なりにやることを見つけるといいと思います。
スポーツや文化活動で参加したこと
オペラ座の近くにあるバレエ教室に通っています。チケット制なので最初に回数分の料金を払って、自分の受けたいレッスンをいつでも受けることができます。私が受けたクラスは、大体いつも7.8人で主にフランス人、そしてそのクラスにはたまたま日本人の方もいらっしゃいました。年齢層は高校生くらいから60代くらいの方まで幅広くいます。レッスン内容は日本で行なっていたものとほぼ同じ流れで、最初にバーレッスンを20分ほど行い、そのあと残りの時間はセンターレッスンで終了です。1時間ちょっとのレッスンですが私の場合週一回ということもありいいリフレッシュになります。日本のようにアルバイトをしているわけではなく学校以外で自由な時間が多いので、たまにバレエのレッスンに行くことで体を動かす時間になってとても良いです。
その他は特にスポーツや文化活動に参加していませんが、毎週末にフランス人と日本人の親を持つ子供に日本語を教えるというボランティアをしている友人もいますし、私も色々なことに挑戦したいなと思います。