21期奨学生

木田 優美子様 アンジェ留学6

アンジェに来た日から滞在日数を数えているのですが今日で241日、7カ月と27日が過ぎたことになります。ゆったりと時間が流れているように思っていましたが、こんなにも時の流れを早く感じたのは初めてです。10月からこのレポートを書いていましたが今回で最後のレポートになります。寂しい気持ちもありますが最後まで気を抜かずに書こうと思います!(写真に関しては特にテーマにあったものがなかったので最近撮ったものとクリスマスのときのものを添付いたします。)

フランス留学をふりかえって、学校についての総評価を教えて下さい。

一言でいうとCIDEF(アンジェの語学学校名)には大変満足しています。他の学校に比べ授業数も多く課題も出るので留学に来たからにはしっかり勉強したい、という人にはお勧めです。私もそのタイプの人間なのでとてもぴったりでした。
また秋学期はA2クラスにいたので聞き取りや仏作など「フランス語習得」に特化した授業しか選択できませんでしたが、春学期になりB1クラスになるとフランス文学や芸術などフランス文化に関する授業が選べたのも良かったです。先生も感じのよい人ばかりなので授業も楽しみながら受けることができました。

フランス留学をふりかえって、住居についての総評価を教えて下さい。

寮(Foyer de l’Esvière)についても、この寮を選んで良かったと思います。特に厳しいルールもなく友人をいつ招待しても構わないですし、キッチンも24時間自由に使えることができます。友人となにかパーティーをしたりお互いの国の料理を作り合ったりするのは常にうちの寮でした(笑)寮母さんをはじめ他の管理人の方も優しくて親身に相談に乗ってくれる人ばかりです。また寮生の半分以上がフランス人なので授業以外でもフランス語を話せたり、一緒にご飯を食べたりできたのも良かったです。
ただ、すこし気になるところを上げるとすれば部屋によってWi-Fiの強弱があることでしょうか。ほとんどの部屋はネット環境がいいように思いますが私の部屋は運悪くあまりよくありません。留学生はWi-Fi下でしかインターネットが使えないのでそれは少し不便かなと思いました。しかし寮母さんいわく7月にWi-Fiの整備をするようなので7月以降はこの問題も改善するだろうと言っていました。

特に思い出深い出来事を2つ教えて下さい。

寮でのバーベキュー全体写真

特に覚えているのはフランス初日のロワシー(シャルル・ド・ゴール)空港に到着したときでしょうか。周りから聞こえてくるのはフランス語のほかに英語や聞いたことのない言語ばかりで、そのとき自分は外国に来たのだと実感しました。ここで一年間生活しなければと思う大きな不安(もちろん自分で選んで決めた留学ですが笑)と新しい生活が始まるという期待を抱えていたのを今でも覚えています。
 もう一つはフランスの生活に慣れてきて自分のフランス語力の伸び悩みに落ち込んでいた時です。フランス人の友だちが徐々にできて色んな話をするようになりました。しかしその時に何を言ってるのか聞き取れなかったり、自分の言いたいことをうまく伝えられなかったり、学校でも他の生徒と比べて語彙力の少なさに落ち込むことが多くなりました。そのとき何気なくフランス人の友だちに「私はフランス語がうまく話せない」と言いました。するとその友だちは「何言ってるの!ユミコはすごく上手に話しているし自信持ちなよ!」と言ってくれてそれがとても私を勇気づけてくれました。そのときとても嬉しくて落ち込まずにこれからも頑張ろう、という気持ちになりました。

フランス留学をふりかえって、留学全般についての感想、想い等をお聞かせ下さい。

アンジェの月一回のマルシェ
アンジェのクリスマスマーケット

約一年間海外へ留学する、というのは私にとって大きな挑戦でした。家族や友だちのいない、言葉も文化も何もかも違う国で生きていくというのは不安のほうが多かったように思います。しかしフランスで生活を始め色んな人やものと出会う中で、フランス語学習はもちろんそれだけではない「学び」を出来たと思います。自分が今までいかに守られて生きてきたか、なんでも一人でできると心のどこかで思っていたけれどそんなことは不可能であると気づいたことなど人間的にも成長できました。

これから留学をする後輩へのアドバイスをお願いします。

実際こちらで生活をすると様々な発見があります。時には驚いたりショックを受けたりすることもありますが、そのすべてが新鮮で面白いです。とにかく一番大切なのは「目の前にあることを楽しむこと」。積極的に動くことが留学を学習面でも生活面でも成功させるカギになるでしょう。Bon courage !

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