木田 優美子様 アンジェ留学5

4月も下旬になり季節は春、と言いたいところなのですが、アンジェは未だ寒い日が続き最高気温は15度を満たない日が多いです。まだ冬のコートを着たいところですが我慢して薄着で頑張っています…!さて今回はおもにクラスについて話そうと思います。

時間割

クラスメイトについて(具体的な人数、国籍、年齢、クラスの雰囲気、授業の進め方等)

今学期のクラスは20人ほどで構成されておりクラスの大半はアメリカ人、次いで中国人、そして日本人が5人という国籍になっています。ほとんどの生徒が大学生なので年齢層は10代後半から20代前半が多いです。クラスの雰囲気も良いです。みな積極的に発言し能動的な授業が行われています。
授業にもよりますが、私が選択した授業(Langue, Littérature, Compétence écrite, Expression Orale, Compréhension orale)ではLangueとCompétence écriteで毎回課題が出されます。内容としてはB5用紙に与えられたテーマに沿って仏作文するものが多いです。

志望動機書

クラスの担任、授業の進め方について

クラスの担任の先生は年配の女性の方です。マイペースな話し方なのですが授業はしっかりと進めてくれます。一区切りごとに生徒がきちんと理解しているか確かめてくれますし、質問がないか尋ねてくれるので、分からないことがあればその場で解決できます。Langueの授業では文法、読解、オーラルや聞き取りなど全範囲をまんべんなく学習しており、1カ月に1回のペースで小テストが行われます。最近では2時間ほどで聞き取り、読解、オーラルのテストが行われました。とてつもなく難しいということはないのですが授業で習った語彙やテーマから出題されるので前もってテスト勉強が必要です。

具体的な授業内容

Littératureでの発表
(アルベル・カミュについて)

ここではLittératureとCompétence écriteの授業について説明したいと思います。今学期のLittératureでは20世紀のフランス文学について勉強しています。3~4時間で1人の作者、というペースで進んでいるように思います。そして各時間の冒頭では生徒2、3人でグループを組み1人の作者についての発表を15分程度行います。この発表と学期内に実施される3つのテストで成績がつけられます。授業はもちろん全てフランス語で行われますので自分が持っている文学の知識を日本語からフランス語に変換して考えているとあっという間に授業が進んでしまいます。はじめはそうして苦労していましたが徐々に先生のスピードにも慣れ、他の ”フランス語学習” を目的とした授業とは異なる面白さがあり、大変満足して授業に臨んでいます。
 Compétence écriteでは仏作文と読解を学んでいます。テーマは旅、フランスの教育制度、仕事、フランスの歴史についてなどさまざまな分野を取り扱います。最近ではフランスで仕事をするために必要な志望動機書を書きました。自分にどんな資格があってどんな経験、特技があるかなどを書き言葉で書く、というものでしたが普段からあまり書き言葉を使うことがない私には少し難しかったです。しかし実際日常会話では登場しない新たな語彙を知ることができるのでとても身になっていると思います。

学校のイベントやエクスカーションに参加されましたか?

ヴェネチアのゴンドラ(イタリア)
ヴェルサイユ宮殿

エクスカーションにはまだ参加したことがないのですが、夏にも実施されると聞いたのでその際に興味深いものがあれば参加しようと思います。エクスカーションの中にはヴェルサイユ宮殿、モンサンミシェル、ロワールの古城巡りなどが70ユーロ、近辺のワイン工場の見学やチーズの食べ比べなどは15ユーロほどです。
学校が主催するイベントにはよく参加します。最近印象的だったものはアンジェの中学校で日本についてプレゼンをしたことでしょうか。友人と二人で参加したのですが持ち時間が50分ということで準備にも時間を要しました。それにフランス人の中学生に出会うというのが初めてだったので緊張しましたが中学生たちは大変興味を持ってくれて、たくさん質問をしてくれました。中にはびっくりするような質問もありましたが…(笑)準備が大変でしたがこのプレゼンに挑戦してよかったと思います。

持ってきたけれど不要だった物はありますか?

ヘアーアイロンを日本から持ってきたのですが、初日に使おうと思っていたら電源を入れてすぐショートし煙が出ました…。きちんと変圧器を使ったのですがなぜかショートしてしまいそれ以降使っていません。次の日にこちらで新しいものを買いました。電化製品は実際に使うまで使用できるかどうか分からないので現地購入をお勧めします。

今回は授業についての内容が多かったので授業中に写真を撮るわけにもいかずあまり良い写真がありませんでした。なので4月のバカンスで行ったパリとイタリアの写真を添付します。フランスは本当に休みがたくさんあるのでその機会に色んなところへ旅行するのも留学の醍醐味のひとつではないでしょうか。