フランス留学も、無事3ヶ月が過ぎました。
まずは、3週間滞在したボルドーについて、少しずつ紹介していきたいと思います。
ボルドーの学校(BLS Bordeaux)
私は、BLS Bordeauxという私立語学学校に3週間通学しました。
会話強化のため、【少人数制・アットホームな雰囲気・課外活動が盛んである】学校を選択しました。学校は、小さい建物ではあるものの、中庭や、サロンがあり、かわいらしい学校です。クラス分けテストは、渡仏前に簡単な試験、現地で質疑応答(5分程度)を受けます。
クラスは、1クラスの人数が5~10名程度。中国、韓国、イギリス、イタリア、スペイン、ドイツ、ノルウェー等、国籍や年齢も様々。中級レベルのクラスに入学出来たこともあり、運よく日本人は私1人でした。そのおかげで、授業中・授業後でも、常にフランス語で会話することができましたの で、【臆せず話すこと】と精神面から会話力を強化することができました。中国人、ノルウェー人、イタリア人とは未だに仲が良く、メール交換やチャットをしています。
また、私立語学学校ということで、毎週月曜日が入校日です。そのため、毎週クラス編成が変わり、月曜日になると、先生・生徒が入れ替わります。少しせわしなく感じることもありましたが、レベルは変わらないので、私は、たいてい同じクラスメイトと一緒に過ごすことができました。 平日9~12時まで、テキストを使用して「書くよりも話しながら学んでいく」という方法で、会話と文法を学びました。
課外活動は、毎日何かしらのイベントがあります。(参加費はイベントによって異なります。)
私は、ボルドー市内の散策(フランス語解説付き)、ワイン講座、シャトー見学、郊外散策などに参加しました。遠出をする際は、バスを貸切、まるで小学校の遠足のようでした。
普段一緒のクラスではない生徒も一緒に参加するため、 授業外でも色んな国籍・年齢の方々とお話する機会ができ、会話の練習はもとより、様々な意見交換が出来る場として、とても為になりました。
特に嬉しかったのは、ワイン講座です。2時間の講義と、2種類の試飲付きです。
私自身、ワインを勉強していることもあり、ワインの製造方法や表現方法を、フランス語で説明してもらえたため、とても興味深かく受講しました。
ボルドーでのホームステイ
私は、ボルドーでの3週間をホームステイで過ごしました。ホームステイの良し悪しは、運次第だと聞いていたため、ステイ先のご家族と対面するまで、とても不安でした。ただ、私は運よく素敵なご家族に恵まれ、アットホームな雰囲気で、私を受け入れてくれました。
ステイ先は、パパ、ママ、3人の子供、3匹の犬、1匹の猫。大きなお庭とプールが付いているお家でした。長年、留学生の受け入れをしているステイ先であったため、ご家族が留学生慣れして いて、「何かあれば何でも言うように」と、私の滞在を快適に過ごせるよう配慮してくれました。
会話は、どんなにつたないフランス語でも、少しでも会話するよう心がけました。
ステイした当初は、つたないフランス語と、私が人見知りをする性格であることも相まって、家族のみんなと、うまくコミュニケーションが出来ませんでした。しかし、ある日このままではいけないと思い、自分の気持ちを正直に打ち明けまし た。
すると、「私達家族だって同じ。気にせず、何でも言ってね」と言ってくれました。その日から、私の中で心の枷が取れて、急速に打ち解け、何でも話せるようになりました。
内容は、学校・今日の出来事、日本とフランスの違い、今までの留学生のこと、子供たちのこと等、夕飯後は、たわいもないことをおしゃべりしたり、リビングで一緒にテレビを見たりしました。特に、子供達が優しく、何かと話しかけてくれたおかげもあり、ステイ先でもたっぷりフランス語を話すことができました。
最終日には、家族1人ずつにフランス語で手紙を書き、折り紙で鶴を折って同封しました。また、封筒には、1人ずつの個性を表す漢字を1文字と、意味と読み方を書きました。他の留学生からも、同じようなものを受け取っているかもしれないにも関わらず、とても大きな愛情表現と、何度も言ってくれた感謝の言葉に、泣いてしまいました。ステイ先のご家族との生活で再確認したことは、言葉は気持ちを伝える手段にすぎな いということでした。
まずは【気持ち在りき】ですので、こちらが真剣に伝えたいという意思があれば、その意思が伝わり、つたないフランス語でも、きちんと通じました。フランス語がうまく通じず、消極的になりかける時も、ステイ先での出来事を思い出します。
ステイ先のご家族が、家族の一員として受け入れてくれたことに、今でも感謝しています。