中華街
私の家の近くのスーパーは何でも揃うし、野菜や果物もすべて計り売りで経済的かつおいしい。生パスタやパテもおいしいのが簡単に手に入ります。フランスに来た当初は大感激。チョコレートとパスタを毎日食べ、気がつくとジーパンがパツンパツン。まぁでも、海外生活の洗礼みたいなものなので。ちなみにパリにおける洗礼は犬のウ○コ。通過儀礼みたいなものなので、最初の1回が済むと2回目以降は気にしなくなります。
チョコレートをリンゴに変え、体重の増加がある程度落ち着きだす頃には、パリ市内のマルシェで食材を買う余裕もチラホラ。働いている女性が多いパリでは、マルシェは大体午前中が賑わいます。みんな午前中に買い物を済ませ午後から仕事に行くようです。マルシェではさっき死んだばかりの鳩がぶら下がっていたり、豚の頭が手に当たったり。お店のおばさんが作ったような手作りのお菓子やチーズも安くておいしいのがいっぱいあります。ただ歩くだけでも楽しいのですが、やはりスーパーと比べると何でも揃うというわけではありません。日本人はあまり食べない七面鳥やうさぎ、アーティショーのような調理方法が分からないものも多くあるので、私の中ではマルシェは雰囲気を楽しむものという位置付けが確立されました。
本気の食材調達に関してはやっぱり中国人街がNo.1!普通のスーパーでは見られないもやし、チンゲン菜、白菜、豆腐、厚揚げ、生麺、餃子などほかにも日本人には親しみ深いものが溢れ、初めて行ったときの私のテンションは高騰。普通のスーパーでも売られている野菜や鶏肉、豚肉などもここではもっと安くさらにおいしいし、日本の食材や調味料も大体揃う。スーパードライなんかはなんでか分からないけど日本より安い。さらにテンション上昇。干ししいたけや干しえび、粉末の鶏がらスープに豆板醤、醤系はここにきたら絶対。歩きながら頬張る肉まんはその味と懐かしさに涙もの、テンションは最高潮。ちなみに、フランス語で肉まんは中華風ブリオッシュ(笑)。
人によっては、特に女の子はやっぱり汚いからあんまり好きじゃないって言う人も多いけど、私は自分でも中国人かもしれないと思うくらい満足。食材だけじゃなく、中国系キリスト教会の壁に描かれた中国風グラフィティによる聖書描写やお香の香りが漂う中国系よろず屋、いかがわしそうな7・3分けが経営する茶器専門店がひしめき合うその雰囲気に私は完全に魅了され、今では週1ペース。コマ付買い物カート必須。なによりもここでは人間のエネルギーというものを肌で感じることができます。中国語が話せたらもっと楽しんだろうなぁ、とまで思ってしまいます。
しばらくはこのチャイナタウンにドップリの予感です。