リヨン領事祭
6月10日、11日の両日、ベルクール広場にて「領事祭」が行われました。これはリヨンに駐在する各国の領事館が各ブースを持って国を紹介するものでちょっとした万博です。フランス人だけでなく各国の人々が訪れる国際色豊かな楽しいイベントでした。
日本ブースでは雛人形、ハッピ、生け花の展示、ポスター、しおり、手拭いのプレゼント、折り紙教室や漫画の実演などありました。私は日本人センターで習字教室を担当しているので、両日のそれぞれ2時間、生徒さんと一緒に習字の実演をしました。
来てくれた人の名前を私がカタカナで書き、それを生徒さんが清書するというやり方です。
みんな自分の名前がどう書かれるのか興味津々で、渡された作品を目をきらきらさせながら見ていたのが印象的でした。
愛、幸せ、山、狼などのリクエストもあります。漫画というのもありました。
なぜ自分の名前がこんな風に書くのかとか日本語についていろいろと質問してくれる人もいます。私にとって返答するのが難しいのですが、そういう時はちゃんと生徒さん達が説明します。日本のことをよく知っていて詳しく分かりやすく話すので来てくれた人はみんな大満足です。
また書道に興味を持ち、いつどこで教室をやっているのか聞いてくれる人も何人かいました。
このイベントで少しは日本文化の紹介に役に立てたかなと思います。
他にもスイスはブラスバンドの演奏、ブラジルはダンスなど、各国いろいろと趣向を凝らした演出があります。民族衣装を着た人がたくさんいて、ワインやシャンパンの試飲、その国の食べ物などの試食や販売、名産品の販売があって世界旅行している気分です。
終わりに
これで私のリヨンレポートも最終回です。
わくわくして日本を出発しましたが、飛行機の窓からパリが見えてきた時はこれからどんな生活が始まるのか不安でした。
リヨンまでの2時間、初めて乗ったTGVはリヨンまでの2時間以上に長く感じました。そんなことが今とても懐かしく思い出されます。8ヶ月という長くて短い期間でしたが充分フランスを満喫できました。
フランス語の上達度はと聞かれたら「?」ですが、来る前よりも臆せず話す気持ちを持てるようになったのは私にとって大きな進歩です。まだまだたくさんの文法、時制、動詞活用と学ぶことが多いのですが、ひとつずつ勉強していこうと思います。
最後になりましたが、私の留学生活を支えてくれました日仏文化協会の皆様、並びにリヨン駐在員のマチコさんには大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。